川崎で体験！ #ワンマン車掌

2022.04.19 - ワンマン車掌の鉄分乗々↑↑

今日も鉄分上がっちゃう話をお届けします！

ワンマン車掌の鉄分乗々↑↑

今日は・・

「川崎で体験！」

です。

ここ最近、ホテル業界でブームとなっているのが「鉄道ルーム」です。鉄道会社系列のホテルが、同じグループ会社という繋がりを上手く活用して、普段は手に入らないアイテムなどを部屋に設置して、鉄道ファンに嬉しい鉄分満載な部屋を作るというもので、全国各地で誕生しており話題となっています。

そんな中、ついにJR東日本が動きました！JR東日本グループの「メトロポリタンホテルズ」で「JR東日本トレインシミュレータルーム」がスタートしたのです！というわけで、そのお部屋に潜入！しっかり調査してきました！

今回お世話になったのは「ホテルメトロポリタン川崎」です。2020年5月にオープンしたばかりの新しいホテルで、お部屋の数は304室、川崎駅からは徒歩2分とアクセスも抜群です。そんなこのホテルに誕生した「JR東日本トレインシミュレータルーム」がこちらです！

JR東日本の車両で実際に使用されている運転台を忠実に再現した、左手のみで操作する片手ハンドルの運転台が、部屋に設置されているんです！

このシミュレータで体験出来るのは、京浜東北・根岸線（大宮〜大船）と八高線（高崎〜高麗川）の2つ。好きな駅から開始することが可能で、レベルも初級・中級・上級の３段階から選択出来ます。速度計などもそれぞれの路線の車両に合わせて表示が切り替わります。なお、八高線の高崎〜高麗川間は、本来走っているのは両手で操作するツーハンドルの車両（キハ110系）ですが、片手で操作ということで、気分はE130系での運転といった所でしょうか!?

このシミュレータでは、線路に設置されている信号機の代わりとなる「ATC」や、運転士の居眠りや気を失っていないかを確認する「EB装置」など保安装置もリアルに動作します。また、車両や線路から発せられる音声は、実際の車両から収録したものを使用しており、映像と運転操作に合わせて再生されます。もちろん警笛もありますよ！

実際に座って操作をしてみると、ハンドルを動かした時の音、そして目の前に広がる線路、さらに速度計などの動きなど、いつも乗務員室の後ろで見ていた光景そのもの！そのため、本物の運転士さんの動きを思い出しながら停止位置を狙いますが、そう簡単には行きません。運転士さんが当たり前のようにやっていた運転操作が、どれだけすごい職人技であったかという事も知る事ができました。

ちなみに、周りのお部屋への配慮から、シミュレータの終電は23時、始発は6時と決められています。なお、ホテルメトロポリタン川崎は全室洗い場付きバスでレインシャワー付きですので、運転を終えた腕や肩や腰などの疲れを、しっかり癒す事も出来ますよ！また、駅名板風のプリントが壁紙に貼られていたり、従業員の方おすすめの鉄道本が設置されていたりと、シミュレータ以外にも鉄分が上がる仕掛けがたくさん用意されています！

そして、このホテルの建物がある場所は線路の真横。そんな鉄分豊富な立地ということもあって、このシミュレータルームは、16階まである客室の中からあえて低層階の4階が選ばれています。部屋の窓からは東海道線、京浜東北線、南武線が間近に見え、その近さは列車の行き先が見えるほど！多くは通勤列車ですが、時間帯によってはE257系の「踊り子・湘南」を見る事ができるほか、22時過ぎや明朝6時50分頃には「サンライズ瀬戸・出雲」が通過します！

なお、このプランはホテルメトロポリタン川崎だけで実施されているものではありません。メトロポリタンホテルズの中から、さいたま新都市、丸ノ内、池袋（ホテルメトロポリタン）でも実施されています。

池袋はコネクトルームで寝室と運転室が分かれているスタイルになっていたり、さいたま新都心は貨物列車などが時間調整をする大宮操車場の真横という鉄道ファンにはたまらない立地であったり、丸の内は高層階からの眺めを楽しみながらシミュレータをする事が出来るほか、乗務員などが普段使っている定刻起床装置がベットに設置されていたりと、それぞれ特徴があります。

そんな鉄分満載なこのプラン。どのホテルも9月30日までの期間限定で、インターネットでの予約となっています。やはり週末は人気が高く、早い人だと夏休みシーズンの予約を取っている方もいるそうです。気になった方は、ぜひお早めに！

というわけで、取材と称して(!?)、結局５回もシミュレータを楽しんでしまいました（笑）。チェックイン開始時刻直後に入って、チェックアウト時刻ギリギリまで過ごされる方もいるそうですが、そのお客さんの気持ちがとてもよくわかります！ぜひ、皆さんもこのスペシャルなお部屋を楽しんでみてくださいね！ご案内いただいた、広報などを担当されている豊田さん、ありがとうございました！