東京を走らせる力！ #ワンマン車掌

2021.07.27 - ワンマン車掌の鉄分乗々↑↑

今日も鉄分上がっちゃう話をお届けします！

ワンマン車掌の鉄分乗々↑↑

今日は・・

「東京を走らせる力！」

です。

世界中が“TOKYO”に注目している今、そんな東京のど真ん中を走る鉄道といえば「地下鉄」です。東京都内には2種類の地下鉄があり、一つは東京メトロ、もう一つは都営地下鉄なのですが、皆さんは、ちゃんと区別出来ますか？

例えば、京急線と直通運転をしている浅草線は都営地下鉄です。都営地下鉄は4路線を持っており、浅草線の他に、三田線、新宿線、大江戸線があります。一方、東急東横線と直通運転をしている副都心線、東急田園都市線と直通運転をしている半蔵門線、小田急線と直通運転をしている千代田線などは、東京メトロになります。東京メトロは9路線を持っており、総延長距離は約200kmにもなります。

さて、この2つのうち、歴史的に古い路線があるのは東京メトロ（旧営団地下鉄）になるのですが、ここで問題です！その東京メトロの9路線を開業が古い順に並べた場合、どんな順番になるでしょうか！？

今回は、せっかくなので競馬のようにしてみました！番号は50音順に振っています。本来は全部当ててもらいたいところですが、DJのお二人に9連単はさすがに難易度が高すぎるので（笑）、TOP3を当てる3連単を予想してもらいました。

Sakuさんは、①ー⑥ー⑤

植松さんは、⑧ー①ー⑥

と予想しましたが正解は・・・

① ギンザセン

⑧ マルノウチセン

⑥ ヒビヤセン

でした！

銀座線は日本で最初の地下鉄路線で、1927年(昭和2年)に上野〜浅草間が開業しています。（「地下ホーム」という意味では、東北地方の現在の仙石線が先になります。）東京地下鉄道という会社が建設しており、その後7年かけて新橋まで建設していきます。一方、渋谷側は東京高速鉄道という別の会社が建設を行なっており、1939年に新橋〜渋谷が開通。この2つの路線がお互いに直通運転をすることで現在の浅草〜渋谷間になりました。

そして、その次に開業するのは丸ノ内線。ここからは戦後で、1954年に池袋〜御茶ノ水間が開業。その後も徐々に伸びていき、現在の池袋〜荻窪となるのは1962年。ちなみに丸ノ内線は、中野坂上〜方南町間の支線もありますが、こちらも1962年に繋がっています。

そして、3番手は日比谷線。1961年に南千住〜仲御徒町間が開業します。実は、この日比谷線は、全線開通を第1回東京オリンピックに合わせて建設が行われており、オリンピックが10月開催だったのに対し、全線開通したのはギリギリの8月末でした。

以上が開業の古い順3路線なのですが、この先の順番を並べていくと・・・、

① ギンザセン（銀座線）

⑧ マルノウチセン（丸ノ内線）

⑥ ヒビヤセン（日比谷線）

③ トウザイセン（東西線）

② チヨダセン（千代田線）

⑨ ユウラクチョウセン（有楽町線）

⑤ ハンゾウモンセン（半蔵門線）

④ ナンボクセン（南北線）

⑦ フクトシンセン（副都心線）

となります。アナタは正解出来ましたか!?

実は、東京メトロの車両は、この開業の順番が今でも車両形式に関わってきます。例えば、1番手の銀座線は「1」という数字が関係しており、2017年まで活躍していた車両は01系、そして現在は1000系という車両が活躍しています。丸ノ内線は2番手なので「2」。現在活躍しているのは02系もしくは2000系という車両です。3番手の日比谷線で昨年まで走っていたのは03系で、現在は13000系が活躍しています。

東西線の場合「4」が飛んで「5」となり、活躍している車両の形式は05系や15000系。そして千代田線は16000系、有楽町線は7000系や17000系、半蔵門線が8000系や08系で、南北線は9000系といったように、車両の形式に誕生の順番の数字が関係しています。

この9路線に加え都営地下鉄の路線を入れると、東京には13の地下鉄路線がある事になり、一部の路線は支線などもあるので、どんなに綺麗に路線図を描こうとしても、かなり細かいものになります。さらに、東京メトロだと日比谷線以降の路線は、他社と直通運転をしており、やって来る列車の行き先もさまざまです。普段乗り慣れていなかったり、観光などで来た場合、かなりレベルの高い乗り物と感じる方も多いと思います。

ですが、上手く使いこなせば、臨海部から下町、オシャレな街からオフィス街など、さまざまな顔を持つ東京を満喫することが出来るとても便利なネットワークです。地下なので、なかなかその姿は見えませんが（笑）、今日も東京を下から支えています！