鉄道雑学 小田急線編! #ワンマン車掌

今日も鉄分上がっちゃう話をお届けします!

 

 

ワンマン車掌の鉄分乗々↑↑

 

 

 

今日は・・

 

 

鉄道雑学 小田急線編!

 

 

です。

 

 

 

家でお子さんと過ごす時間が増えたという方のためにお届けしている鉄道雑学。今日は、神奈川県を斜めに横切る路線、小田急線の雑学をお届けいたします!

 

 

 

小田急線新宿〜小田原までの小田原線、相模大野から片瀬江ノ島までの江ノ島線、新百合ヶ丘から唐木田までの多摩線の3つの路線があります。

 

 

 

⬆︎小田急線といえばこのカラーリングですよね!

 

 

 

そんな小田急線のダイヤが大きく変わったのが2018年でした。この年、工事が続いていた代々木上原〜登戸間の複々線がついに完成!上下1本つづの複線ではなく、上下2本ずつの複々線になった事で、各停と急行や特急列車の線路を分ける事が出来るようになり、本数の増加や速達性が向上しました!

 

 

では、この複々線。都市計画の決定から完成まで、一体どのくらいの期間がかかったでしょうか?

1、約10年 2、約30年 3、約50年

 

 

 

 

 

 

 

答えは、3の約50年です!

 

 

 

複々線区間の代々木上原〜登戸間の中で最後に完成したのは世田谷代田〜東北沢間です。ここは完成が2018年なのに対し、最初の都市計画が発表されたのは1964年!つまり50年以上前だったんです!小田急線は、都内だと世田谷区などの住宅密集地を走るため、この区間に限らず土地の確保は難航したほか、鉄道の安全運行や騒音などを配慮しながらの作業など、その工事は困難を極めました。この区間は距離にすると約10キロ程度で、速い列車だと約10分で通過してしまいますが、そこには長い長い歴史が隠されているんです!この区間を乗車される際には、ぜひ噛み締めるようにご乗車ください(笑)

 

 

さて、小田急線といえば特急・ロマンスカー!小田急線の顔として、新宿から小田原・箱根湯本、片瀬江ノ島、唐木田と全方向へ向けて運転されています。

 

 

では、このロマンスカー。

どうしてロマンスカーと言うか知っていますか?

 

 

 

 

 

 

正解は座席がロマンスシートだから!

 

 

 

このロマンスカー。最大の特徴はその名のロマンスシートです。ロマンスシートとは、映画館の二人掛け横並びの座席。当時、映画館ではこういった座席が流っていて、その座席を採用したため「ロマンスカー」にしたと言われています。現在の特急車両は、基本的に隣の人との間に、仕切りとして肘置きがあるタイプがスタンダードですが、ロマンスカーはロマンスシートであってこそ!ということで最新の70000形でも仕切りはありません。

 

 

 

⬆︎最新の70000形は窓がこんなに広いんです!

 

 

 

ちなみに、ロマンスカーといえば展望席が有名です。運転台を2階部分に持っていき、前面ギリギリまで座席にすることで、まるで運転士さん気分が味わえる事で人気の展望席ですが、全てのロマンスカーに展望席があるわけではありません。現在展望席があるのは50000形(VSE)70000形(GSE)の2種類のみ。どの列車に充てられるかは、小田急のHPに記載されています!

 

 

ちなみに、この特急ロマンスカー、

実は・・・

 

 

 

そんなに速くないんです。

 

 

 

ちょっと誤解を生むような書き方かもしれませんが(笑)、こういった別料金が発生する特急というのは、基本的に速達性も高く目的地へ速く到着します。このロマンスカーも、新宿〜小田原などの長距離だと、乗車券だけで乗れる急行や快速急行に比べて断然速く到着します。ところが、新宿〜町田・相模大野などの近距離だと、実は無料で乗れる一般列車の快速急行の方が速い!という逆転現象が起きる事があるんです!(全特急列車ではありません)

 

 

小田急線は、路線の距離が長く利用者もとても多いので、各停や急行などは、なるべく列車の間隔を均等にして混雑を均等にする事が重要です。ところが、そこに無停車の極端に速い特急などが入り込んで来ると、通過待ちの有無などでせっかく均等にした間隔がズレてしまいます。そのため小田急では、こういった都市部の近距離区間では、あえて特急としての速達性を捨ててゆっくり走り、一般列車のダイヤの均等化を優先させています。

 

 

じゃ、ロマンスカーに乗るのはもったいないのか?というと、そんな事はありません!有料特急だからこその空間がそこにはあります。例えば、ロマンスカーは全席指定席なので絶対に座れます。また、通勤車両だと難しい飲食も可能ですし、PC作業や読書も集中出来ます。区間によっては速達性は無いかもしれませんが、一般列車から解放され、特急としての特別な空間を手に入れる事が出来るので、それだけでも特急料金を払う価値があります!

 

 

最近は、各鉄道会社ともに着席サービスの充実化がトレンドとなっており、新しく有料列車を運転開始するケースが多くなっていますが、小田急ロマンスカーはその先駆けの一つ。夜の下り特急は、帰りはちょっと贅沢に・・という、お仕事を終えたサラリーマンの方々で満席になる特急も多く、大変な人気となっています。確実に座れて、設備も整っている特急ロマンスカー。しかも車両もいろんな形式があるので、選ぶ楽しさもあるのではないでしょうか。

 

 

 

⬆︎左は2018年に引退した7000形 右は今も現役の30000形です!

 

 

 

 

というわけで、小田急線鉄道雑学をお届けいたしました。時間の都合でロマンスカーがメインになりましたが、路線距離が長いので、駅や車両などまだまだいろいろあるんです!そして、神奈川を広くカバーする路線ですので、FMヨコハマをお聴きの方も多くの方が利用されているかと思います。実は、昨年から1日乗車券の販売も始まっているので、社会が落ち着いてお出かけ出来るようになったら、是非使ってみてくださいね!

 

 

 

 

 

 

さて、本日、車掌がお届けしたナンバーは・・、

 

 

ZARD揺れる想いでした!

 

 

1993年にリリースされたZARD8枚目のシングルです。当時はポカリスエットのCMソングとしてO.Aされていたナンバーです。そして、実は小田急線渋沢駅の列車接近メロディとして使われています!ZARD・坂井泉水さんが高校時代などに渋沢駅を使っていたとの事で、2014年から下りホームで採用されています。ちなみに上りホーム「負けないで」となっています!

 

 

 

 

というわけで、

今日もご乗車ありがとうございました!

 

 

この回の模様は、4月30日(木)の29時まで

radikoタイムフリー↓で聴けます!

コーナーは16:00ジャストから始まってます!

 

ワンマン車掌の鉄分乗々 4月23日分 を聴く!

 

 

来週も木曜16時定刻で発車予定です!

お楽しみに!

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