こだわりびとをたずねて「スガイ打楽器製作所」
毎月、第一、第二月曜日の17時からお届けしている「アピオ presents こだわりびとをたずねて」植松哲平が愛車ジムニーに乗って、こだわりを持つプロフェッショナル=「こだわりびと」を訪ねてお話を伺っていきます!
今月、哲平さんがジムニーで訪れたのは「スガイ打楽器製作所」さん。お話をお伺いしたのは、代表・菅井肇さんです。
菅井さんがここで制作しているのは、”メロディーを奏でることのできる打楽器「プロパノータ」。元々あった楽器ではなく十数年前から各地で制作するものが徐々に現れ、各々がオリジナルの名前をつけて制作している楽器なんだそう。
↑こちらが「プロパノータ」
元々はプロパンガスのボンベ。プロパンガスの”プロパ”に、スペイン語で音を意味する”ノータ”を合わせてプロパノータ、という名前に。切り込みを入れることで音が綺麗に響き、音階も変えることができるんだそう!スリットの部分に文房具の付箋などを差し込み、少し加工することで音が変化したりもするんです。
こちらのバネがついてる楽器は「スガイフォン」
従来15音あるプロパノータから1音のみが鳴るようにつくられているこちらの楽曲。並べて複数個使用し演奏するのもよし、ひとつだけ並べて楽しむのもよし。ちなみに鳴る音はわかりやすいように「ス」「ガ」「イ」とわかりやすいように、独自に考えた音階が一つ一つ記されています。
そんな菅井さんの工房の2階には、さまざまな楽器が保管されています。
ナイジェリアの楽器「ウドゥードラム」空いている穴を塞いで叩きながら演奏する楽器。タブラのような音が鳴ります。
こちらはアルパカ、もしくはリャマの下顎の骨を組み合わせた楽器「キハーダ」。横から叩いて音を鳴らしたり、元から動く歯をずらして音を出して遊ぶんだそう。おそらく、Tresenではお馴染み”ヴィヴラ・スラップ”の原型になっているのでは、とのこと!
今回は、こちらのたくさんの楽器を使って、菅井さんとセッション!
もともと古代の時代から、叩くという行為は人間の喜怒哀楽を示す重要な行為。代々DNAとして刻まれているはず。しかし叩いて音を出すという行為で怒られたりして、本来持ち合わせている叩いて音を出す喜びが心の奥底に仕舞われてしまっているのではないか、と菅井さん。叩いているうちに本来の喜びが簡単に湧き上がってくるのではないか、とのことでした。
菅井さんのこだわりは、「ユニークであること」
ちなみに「ユニーク」には面白いという意味に加え「唯一の」という意味もあり、どこかにユニークな思想を潜ませたいと常々考えているとのことでした。
スガイ打楽器製作所
〒125-0063
東京都葛飾区白鳥3-8-7
TEL/03-6873-9593
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