こだわりびとをたずねて「太極拳・伊東俊彦さん」

毎月、第一、第二月曜日の17時からお届けしている「アピオ presents こだわりびとをたずねて」植松哲平が愛車ジムニーに乗って、こだわりを持つプロフェッショナル=「こだわりびと」を訪ねてお話を伺っていきます!
この日哲平さんがジムニーで訪れたのは、神奈川県大和市にあるとある公園。お話を伺ったのは、伊東俊彦さんです。
伊東さんはこの街で太極拳の講師をしています。伊東さんがやっているのは「楊名時八段錦太極拳」(通称健康太極拳)。戦時中に来日した楊名時が広めた太極拳で、今年は生誕100周年なんだそう。
そして、伊東さんにはなんと情報システムに関する大学教授の一面も。技術系の大学を卒業後、外資系のコンピューター関連会社に就職。30年勤め上げ、その後は大学教授に。学習院大学や東北大学大学院で教鞭をとっていらっしゃいました。ご自身が大学時代、そろばん塾の塾長代理をやっていた頃、友人に「そろばんの時代じゃないだろ!」と触発され、「そろばんとコンピューターどっちもできるようになる!」とコンピューター関連の仕事を志したんだそう。
過去のインターネット事情について詳しくお話ししてくださった伊東さん。当時、伊東さんの会社でも人工知能(AI)の研究をしていたんだそう。第1ブームの時には、たとえばお医者さんが患者の症状からどの病気かを選択するようなエキスパートシステムの先駆け、伊東さんが働いていた当時の第2ブームでは、エキスパートシステムが発展し、ナレッジエンジニアの知識をコンピューターに取り入れることで、知識がある人と同じような回答ができるように、そして第3ブームの時にはディープラーニング、世界中の脳の働きをコンピューターに埋め込み、一人の人間が一生で考えることよりももっと素晴らしいことを生み出すことができるようになったんだそう。一方でAIにできないことは「創造性」本当にない新しいものを作れるかと言ったらそうではなく、それは人間の役割。土台にして、そこから発展したものを作れば役立つし、人間の能力を上げることに役立つのではないか、と伊東さんは言います。故障・失敗したら修理されてしまう機械と比べて、人間は失敗することができる。なので新たなものを生み出すことができる。また、AI倫理がとても大事。日本ではまだまだそれを考える機会が少なく、哲学的な考えが弱い。手遅れになる前にAI倫理に興味を持ち研究していて、勉強会も予定しているんだそうです。
そんな伊東さんは、音楽はブルーグラスが好き。カントリー&ウエスタンを踊るスクエアダンスもやっているんだそう!大学1年生の時にベーシックを卒業。高校ではフォークダンスの会の副会長をしていて、やはり指導もしていたんだとか!奥様とも大学時代に、伊東さんが教えに行っていた女子大学で出会い結婚。現在では奥様の手の上で踊っているんだそう。素敵ですね!伊東さんがメディアに出演するのはこれが2回目。昔放送されていたテレビ番組「シャープさんフラットさん」に出演したことがあり、今でいうイントロクイズ番組だったのだそう。哲平さんが即席で出題したブルーグラスにも正解されていました!
いざ、太極拳を習います。これは、太極拳は宇宙の根源。宇宙に挨拶をする十字架のポーズ「シーズーショー(中字手)」
一通りの流れを教わりました。
いろいろ教えてくれた伊東さんのこだわりは「人生は一人1回。来世を信じていない。その1回を自分の思う通りに生きたい。家庭も大事にしながら。やりたいことがあればどんどんやりたい。そのために努力をする」。伊東さんからの逆質問、”哲平さんのこだわりは?”「気分良くなってもらう」
伊東先生、ありがとうございました。
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