こだわりびとをたずねて「食用バラを生産する横田敬一さん」

毎月、第一、第二月曜日の17時からお届けしている「アピオ presents こだわりびとをたずねて」植松哲平が愛車ジムニーに乗って、こだわりを持つプロフェッショナル=「こだわりびと」を訪ねてお話を伺っていきます!
この日哲平さんがジムニーで訪れたのは、神奈川県平塚市にあるとある畑。

お話を伺ったのは、食用バラを生産する「きいろいおうちfarm」の横田敬一さんです。

横田さんは元々切花のバラを生産していましたが、食用バラの生産に転向して16年目。バラに食用というカテゴリーはありませんが、ヨーロッパなどではメジャー。日本では食べてはいけない農薬を使って栽培することが多いので食べることがきませんでしたが、試行錯誤をし農薬を使わないことで食用として育てることに成功。横田さんは完全無農薬で生産しています。

バラの一番の害虫はアブラムシ。そんなアブラムシの天敵は「てんとう虫」てんとう虫にいてもらうことが大切だと分かったため、てんとう虫が生息しやすいように草を多めに生やしているんだそうです。そのほかにもカマキリやクモなどアブラムシの天敵が多く生息するため、農薬を使って駆除する必要がないんだとか。

以前は切花を生産していた時は、土も使わず化学肥料のみで水耕栽培をしていた横田さん、そのときの経験から、どれをやめても大丈夫かの引き算ができるようになり、現在の形に行き着いたんだそう。この方法でバラを生産しているのは日本国内でこちらだけなのではないか、とのこと。

そんな食用バラ『湘南エシカルローズ』を試食させていただきました。白のバラは「フェアビアンカ」イギリスのバラ。オレンジのバラは「花菜ローズ」平塚市にある花菜ガーデンのシンボルローズ。紫のバラは「ブルーリバー」アメリカのバラ。ピンクのバラは「イブピアッチェ」フランスのバラ。「ダマスクローズ」という一般的なバラの香りがするバラでした!

「食べられる花」ではなく「食べる花」を追い求めるため、500種類のバラを食べてきた横田さん。そんな横田さんが厳選したこちらの4種類を育てています。そんな横田さんでもまだ見つけられていなのが「食べる赤いバラ」いまだに赤いバラを見かけると試食し続けているんだそう。

食用バラを始めたての頃は、害虫にやられてしまうなどあったそうですが、徐々にてんとう虫などの扱いがわかるようになり、現在では毎年3000匹までてんとう虫をハウスの中に入れていい、というルールを決めたんだそう。(5000匹だと多いらしい)。これまでの経験から今どれくらいてんとう虫がハウスの中にいるのか、あとどれくらい追加すればいいのかがわかるようになったんだそう!逆にてんとう虫を食べてしまうアマガエルなどは探し出してで追い出しているんだとか!

また横田さんは「絵本専門士」という資格も持っていて、絵本と畑との親和性がすごくよく、畑の中で絵本を使って農業体験などもしています。そして1年間のプログラムで月に一度、親子で農業のことが学べる学校も展開。植え付けから収穫、販売まで体験させてもらえるんだそう。「業」なので販売まで体験してもらうのがポイント。植物を食べるものとして育てる責任感をわかってほしい、というのが横田さんの一番の想いなんだそう。

そんな横田さんのこだわりは「無理をしない」自然の流れに沿っていけば植物も花も人間も困らないで生きていけるはず。楽しいことはいっぱいしていっていい、だけれども勉強や仕事は自分のキャパ以上のことはする必要がないというのが横田さんの考え。
御歳59歳の横田さんの若さの秘訣は「バラを食べること」

きいろいおうちfarm
〒254-0005
神奈川県平塚市城所97

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