こだわりびとをたずねて「楽器工房 DulciCraft」

毎月、第一、第二月曜日の17時からお届けしている「アピオ presents こだわりびとをたずねて」植松哲平が愛車ジムニーに乗って、こだわりを持つプロフェッショナル=「こだわりびと」を訪ねてお話を伺っていきます!!

7月に訪れたのは、横浜市南区山谷にある「楽器工房 DulciCraft(ダルシクラフト)」

お店兼修理工場は「レインボー倉庫」という様々な職人さんが作業するシェアスペースの中にあります。

 

 

お話を伺ったのは工房長・井口 敦さん

 

大手電機メーカーやスウェーデン建設機械メーカー勤務を40年勤め上げた井口さん。 その後、アイルランドの楽器工房に弟子入り、 国内でのギター製作・修理技術学校での技術習得を経て、 マイナーな伝統弦楽器の修理工房「楽器工房ダルシクラフト」を 2017 年に開業しました。

「ダルシクラフト」という名前は、

「ハンマーダルシマー」「マウンテンダルシマー」という2つの楽器から取ったもの。

↑ハンマーダルシマー:ペルシアが起源。ピアノの祖先という説も!

↓マウンテンダルシマー:オーストリアや北ドイツで弾かれていた「ツィター」という楽器を、アメリカに移住するときに持ち込もうと考えたときに、簡略化して生み出されたのではないかと言われているそうです。

名前が似ている2つの楽器ですが、ハンマーダルシマーとマウンテンダルシマーは全く関係なく、たまたま名前がかぶっているだけ。「ダルシ」はラテン語でスウィートという意味なんだそうです。

↑「カンテレ」冷ややかな音色が特徴のフィンランドの楽器

「アルパ」ハープの一種。重厚な音色が特徴のパラグアイの楽器。アルパはスペイン語でハープという意味。

「ニッケルハルパ」スウェーデンの楽器。哲平さんもそれっぽく弾きことができましたが、コチラは職人さんが一台ずつ生産していくため、スウェーデンの楽器屋さんの店頭にも並ぶことは少なく、日本に輸入するとなると相当な値段になってしまうとのことです。

お店のある倉庫の屋上に連れていっていただきました。

屋上からはFヨコのあるランドマークタワーも確認することができます。

井口さんのこだわりは、「伝統楽器、楽器の製作者、生まれた国の環境・風土・歴史をできる限り理解し、尊重し、敬意を払って伝えていく

井口さんによると、伝統楽器はその国の伝統楽曲を弾いた時が、最も美しく響くんだそう。

楽器というハードウエアを修理する・製作するにとどまらず、その国の人たちがその楽器で楽しんでいる。ということを思い浮かべながら、楽器を弾いたり音楽を楽しんだり、ということを、自分が知っていることだったらなんでもお伝えできるようにというのが井口さんのこだわりなんだそうです。

 

 

楽器工房 DulciCraft

〒232-0036 神奈川県横浜市南区山谷92
レインボー倉庫011

TEL/045-315-4806

首都高速横浜公園出口より車で10分

 

 

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