こだわりびとをたずねて「まちよみ・内田早苗さん」

毎月、第一、第二月曜日の17時からお届けしている「アピオ presents こだわりびとをたずねて」植松哲平が愛車ジムニーに乗って、こだわりを持つプロフェッショナル=「こだわりびと」を訪ねてお話を伺っていきます!
この日哲平さんがジムニーで訪れたのは、神奈川県平塚市にあるとある一軒家。
お話を伺ったのは、「株式会社まちよみ」代表の絵本講師・内田早苗さんです。
様々な職業を経て絵本講師の資格をとった内田さん、子供にとって言葉がどれだけ大切かを絵本を使い、幼稚園や保育園の先生に研修するのがお仕事。元々、若い頃から子供の心理の発達や、育つ環境でどのように育ち方が変わるのかに興味があった内田さん、いざ自分のお子さんを出産し子育てを始めた時、信念として持っていた「哲学」を叶えることができる行いが「絵本を読む」ことだったんだそう。世の中には子育てをうまくできない人もいて、自分の絵本を読む技術を人に伝えることで、少しでも多くの子育てが難しい人の手助けになればと現在のお仕事を始めたんだそうです。
絵本を作る人が「絵本のスペシャリスト」なのだとしたら、内田さんはご自身のことを「絵本を読むことの価値を話す専門家」だと言います。内田さんのお子さんには0歳から絵本を読み聞かせていたんだそう。言葉の受け渡しでのコミュニケーションは生まれた時から始めっていて、とても意味のあることなんだそう。特に赤ちゃんは「両唇音」これは「パ行」「マ行」「バ行」など上下の唇を接触または接近させて発音する子音が大好き!内田さん曰く、そのことを知らなくても言葉を生み出すプロや、キャッチコピーを作るプロは、巧みに人を惹きつける言葉を使っていることが多いそうですよ!テッペイさんのビッチョーンも!?
会社名の「まちよみ」は「待つ」と「読む」を合わせた造語。大人が自分の考えを押し付けた読み方をするのではなく、子供が主体的に自分の考え方や感性で読むことに委ねよう、という考えが読み方が「まちよみ」。絵本だけでなく子育て全体でも一度は待って子供に任せてみようという、内田さんの考える子育てをする上で大事なことが「まちよみ」には込められているんだそうです。
実際に内田さんの読み聞かせを「まちよみ」と「まちよみ」ではないバージョンのふたつを体験させていただきました。内田さんのおすすめはオリジナルの言語で展開していく「なずずこのっぺ?」大人よりも子供の方が面白い解釈ができそうな絵本が好きなんだとか!
内田さんのこだわりは「0の人を1にしてあげる」絵本に全く興味がなかったり、子供に声をかけたり手間をかけたりすることに興味がない人に向けて絵本を渡したり、0を1にすることにすごくこだわりがあり、絵本にあまり関心がなかった人が内田さんの講演を聞いたことで興味を持ってくれたり、意味をわかってくれたり、そういう話をできる人でありたいんだそう。絵本の玄人でいたいけれども、いつまでも0の人に寄り添いたい。絵本好きを増やすだけでなく、子供に言葉をかけたり絵を見せたりすることに価値を感じることができるお父さん・お母さんを増やすのが目標なんだそうです。
取材の後には、美味しいハーブティーもいただきました。
株式会社まちよみ
お話を伺った「はたけのおうち文庫」平塚市城所218-10
一軒家をリノベーションしたこちらの建物では、学校に行っていない子の居場所であったり、親子教室にも使用しています。
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