まもなく飛び立ちます！ #ワンマン車掌

2022.08.23 - ワンマン車掌の鉄分乗々↑↑

今日も鉄分上がっちゃう話をお届けします！

ワンマン車掌の鉄分乗々↑↑

今日は・・

「まもなく飛び立ちます！」

です。

JRのダイヤ改正といえば春が定番ですが、今年に関しては秋も大きな変化があります。といっても、本州エリアではありません。その場所は・・・

九州です！

九州で建設されている西九州新幹線。このうち、建設が進められている武雄温泉〜長崎間の開業日まで、残り1ヶ月となりました！

この西九州新幹線は、博多から長崎までを結ぶ路線ですが、新鳥栖〜武雄温泉間の走行方法が現時点で決まっておらず、今回開業するのは末端区間となる武雄温泉〜長崎までの約66km。なお、途中駅として、嬉野温泉、新大村、諫早の3駅が設置され、車両基地は新大村に建設されます。

新幹線の列車名は、博多〜長崎間を結ぶ在来線の特急名を継承して「かもめ」となり、現在は約2時間かかる博多〜長崎間ですが、開業後は最速約1時間20分に短縮されます。ただ、一部開業のため、武雄温泉駅で向かい側のホームに停車している列車に乗り換える「リレー方式」となり、在来線と新幹線の乗り換えが必須となります。

車両は、東海道・山陽新幹線で活躍しているN700Sの6両編成バージョン。この西九州新幹線Ver.は、白い車体に赤いラインが入る、特徴的な車体となっています。なお、今日8月23日でちょうど1ヶ月前となるため、指定席の販売が始まったのですが、1番列車の指定席は上下線どちらも10秒で完売！その次の2番列車も約1分〜1分30秒で完売となり、争奪戦となりました。

そして、この西九州新幹線の開業を機に、西九州エリアの特急などは大きく変わります。

まず、鳥栖や佐賀方面からやってきて長崎本線と佐世保線が分かれる駅である肥前山口駅が、江北（こうほく）駅という名前に変わります。そして、博多〜長崎を結んでいた在来線の特急「かもめ」は、「リレーかもめ」と名前を変えて新幹線へ接続するスタイルとなり、行き先が武雄温泉行きになるため、江北駅から先はルートが変わって佐世保線を走行する事となります。これに伴い、江北以南の長崎本線向けに新たに特急「きさらぎ」が誕生し、博多〜肥前鹿島間を結びます。

一方、今回の開業区間の並行在来線となる長崎本線の江北〜長崎間のうち、江北〜肥前浜間はこれまで通り電化路線として営業しますが、それより南側は非電化路線に変更となります。そのため、肥前浜で乗り換えとなるパターンや、江北からディーゼル車が通しで運行を行うパターンなどに変わります。

なお、佐世保方面へ向かう「みどり」や、ハウステンボス方面へ行く「ハウステンボス」はこれまで通りの運行ですが、一部の「みどり」の車両が、カーブを高速で通過出来る振り子型車両の885系に変わるため、所要時間が短縮されます。

さらに、この西九州新幹線の開業にあわせて、開業日より新たな観光列車「ふたつ星4047(よんまるよんなな)」の運行が始まります。佐賀県、長崎県という九州の観光における“ふたつの星”を、キハ 40、47 形の車両で巡りながら、西九州エリアの魅力を感じることができる列車で、運行区間は武雄温泉〜長崎間、午前便は有明海側の長崎本線を走り、午後便は大村湾側の大村線や佐世保線を走るダイヤとなっています。

というわけで、まもなく飛び立つ新生「かもめ」。今回の場合、完全開業というわけではないので地域が限定される話ですが、それでも大きな変化となる今回の西九州新幹線の開業。これをキッカケに佐賀・長崎エリアが盛り上がってほしいですね！一方、まだ解決していない問題もあり、完全開業までは長い道のりとなりそうですが、赤いラインの入ったN700Sが博多駅に乗り入れる日はいつになるのでしょうか!?