箱の中身は何だろな!? #ワンマン車掌
今日も鉄分上がっちゃう話をお届けします!
ワンマン車掌の鉄分乗々↑↑
今日は・・
「箱の中身は何だろな?」
です。
皆さんは駅などで貨物列車を見かけた時、この列車がドコから来て、ドコへ向かう列車で、何を運んでいるのか?と考えた事はありませんか?旅客列車は、側面などに行き先が表示されていて車内の様子も見えますが、貨物列車はどこにも表示が無く、中身も見えないため、全てが謎に包まれています。
例えば、FMヨコハマがある桜木町を走る根岸線には、緑や黒や紺色のタンク車が多く走っていますが、これはガソリンや軽油、灯油などを運んでいます。根岸に製油所があり、そこから長野県や群馬県などへ運ばれています。2018年のデータよると、こういったタンク車などの輸送実績は895万トンで、その約7割は石油類が占めています。
一方、湘南エリアの東海道線などで見かける貨物列車は、さまざまなカラーのコンテナを積んでいる列車がほとんどです。2018年のデータによると、コンテナ輸送実績は2027万トンで、食料工業品が342万トン、紙パルプが267万トン、宅配便等が264万トン、農産品・青果物が177万トンなどとなっています。
中には珍しい貨物列車もあり、トヨタ自動車による、愛知エリアで作った部品を岩手の工場で使うために運ぶ貨物列車「TOYOTA LONGPASS EXPRESS」や、電気機関車で引っ張るのではなく、車両そのものが電車で高速運転が可能な車両を使った、佐川急便専用の「スーパーレールカーゴ」、川崎市内を走るトラックを少しでも減らそうと、家庭ゴミなどを運ぶ貨物列車「クリーンかわさき号」などがあります。
そんな中、この時期恒例となる、「ある物」を運ぶ専用の貨物列車が走り始めました。それは・・・
「ジャガイモ」です!
実は、JR貨物は北海道で作られる多くの農産物を運んでいて、馬鈴薯だと、北海道外へ出荷されるうちの37%がJR貨物で運ばれています。もちろん定期貨物列車でも運んでいるのですが、収穫が最盛期となるこの時期は、全て「ジャガイモ」という「馬鈴薯輸送専用列車」が運行されます。
ファンや地元の方々からは「ジャガイモ列車」や「イモ臨」などと呼ばれているこの専用列車は、北海道の士幌町で採れたジャガイモを帯広貨物ターミナルでコンテナいっぱいに積み込んで、青函トンネルを抜けて本州へ入り、埼玉県の熊谷貨物ターミナルまで運びます。今年の運行は9月12日から始まっていて、10月2日まで計2000個のコンテナが運ばれる予定です。ちなみに、今年のジャガイモは、7月の高温小雨の影響により一部で小玉の傾向があるそうですが、玉数は平年通りか平年以上だそうですよ!
なお、終点の熊谷貨物ターミナルのすぐそばには士幌町の倉庫があり、運ばれたジャガイモはここに保存され、随時、周辺地域にあるポテトチップス加工工場などへ運ばれるとの事です。
ちなみに、北海道では「玉ねぎ列車」という名物貨物列車も夏から春にかけて走っていて、こちらはその名の通りコンテナに大量の玉ねぎを積んで、北海道の東に位置する北見から旭川まで走ります。その後、運ばれたコンテナ達は、それぞれの地域へ向かう貨物列車に載せ替えられて、全国へ出荷されていきます。なお、北海道外へ出荷される玉ねぎのうち、64%がJR貨物で運ばれています。
このように、貨物列車はさまざまな荷物を運んでおり、私たちの生活に繋がっているという事も多くあります。おやつに買ったポテトチップスや、煮込み料理に使った玉ねぎも、実はJR貨物の「じゃがいも列車」や「玉ねぎ列車」で運ばれたものが使われているかもしれませんよ!
さて、本日、車掌がお届けしたナンバーは、
「とんねるず」の『がじゃいも』でした!
1993年リリースされたとんねるず20枚目のシングルナンバーです。実は、このタイトルは、石橋貴明さんの長女である石橋穂乃香が、ジャガイモの事を「がじゃいも」と呼んでいたことから付けられたのだとか!オリコンでは初登場1位を獲得。大ヒットとなりました!
というわけで、
今日もご乗車ありがとうございました!
この回の模様は、9月21日(火)の29時まで
radikoの↓タイムフリー↓で聴けます!
18:00ジャストから始まってます!
次回もお楽しみに!
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9月15日(水) ゲスト:竹仲絵里(本日のTresen)