こだわりびとをたずねて「菓道家・三堀純一さん」
毎月、第一、第二月曜日の17時からお届けしている「アピオ presents こだわりびとをたずねて」植松哲平が愛車ジムニーに乗って、こだわりを持つプロフェッショナル=「こだわりびと」を訪ねてお話を伺っていきます!
9月もこだわりびとのもとをたずねた哲平さんですが、、、今回はこだわりびとの作業場ではなくお気に入りのスポットで待ち合わせ
まず訪れたのは、三浦縦貫道路 林出口から車で約6分のところにある「リバイバルカフェ」さん
古式のバスをリノベーションしたカフェのテラス席でお話を伺ったのは今回のこだわりびと、和菓子職人・菓道家、三堀純一さんです。
1974年横須賀市生まれの三堀さんは、2010年にTVチャンピオンでの「和洋菓子職人選手権」で優勝。現在は最も得意とする煉りきり細工を作りながら「茶道」のようにおもてなしの精神を持ってお菓子を振る舞う「菓道」という新しい道を提唱されています。
この活動を始めたきっかけは、日本の若者にこの文化の魅力を伝えたいと思ったことから。自国の文化に疎い日本人には、その文化に触れるフィールドが必要だと考える三堀さん。洋菓子と和菓子に対する世間からの熱量の一番の違いは魅せ方。パティシエは個性的で有名な職人が登場など個の世界へと発展していったけれども、和菓子はブランド・屋号を重んじてきたため、個が見えず、それに伴い得も知れない世界のままなんだそう。子供にわかりやすく和菓子の魅力を伝えるために人間性や哲学をパフォーマンスをするようになったんだそうです。
三堀さんは、車をベースに好きなものの共有をするフィールドを提供するなど自身と同じ志をこのリバイバルカフェから感じているそうです。
場所を移動し、JR横須賀線衣笠駅近くにある三堀さんが店主を務めるお店「いずみや」さんへお邪魔しました。
世界のオーディエンスを魅了する三堀さんのお手前を披露していただきました。
般若心経のBGMにノリがながらテンポよくアレンジを施していく三堀さん。
約10分ほどで「紅乱菊」が完成しました。パフォーマンスの中でも外側の花びらは大きく動き、内側の細かい部分は小さく繊細に加工することで、動きに抑揚を付け、観客の心までもを楽しませるようにパフォーマンスしているんだそうです。
三堀さんのコチラのお菓子は販売していません。なので三堀さんが作ったお菓子は食べることができない、というわけではなく三堀さんが商品・タレントとなり行く先々でパフォーマンスをしお菓子を味わうことができるということです。
哲平さんもその貴重なお菓子をいただきました。
三堀さんのこだわりは「唯一無二」
次がある、また今度ということではなく、そのお仕事の瞬間を大事にしていき、腑に落としていくということが座右の銘なんだそうです。三堀さんの今後の野望・目標はおじいさまのようになること。三堀さんのおじいさまは亡くなる3ヶ月前まであんこを煮詰め続け、最後まで完成度に満足することなくニコニコしながら仕事をやめられたそう。そのおじいさまの姿がとても幸せそうに見えたんだとか。そして、最後まで満足しない姿勢、ナルシシズムではなく、物の作り手として一番大事なエゴイズムを持ち続けることが現在の目標なんだそうです。
<取材協力>
〒238-0114 神奈川県三浦市初声町和田2650-3
三浦縦貫道路 林出口から車で約6分
〒238-0031 神奈川県横須賀市衣笠栄町1−70
TEL/046-853-9620
JR横須賀線衣笠駅近く
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