鉄道と湧水!? #ワンマン車掌
今日も鉄分上がっちゃう話をお届けします!
ワンマン車掌の鉄分乗々↑↑
今日は・・
「鉄道と湧水!?」
です。
先月、JR東日本の子会社が、鉄道沿線の湧水を使ったわさび栽培の実証実験を行うと発表しました。
そもそも、わさびは常にきれいな水が流れる事が重要です。しかし、温暖化に伴うわさび田の水温上昇、干ばつ傾向の深刻化などで、生育環境が年々悪化しており、収穫量は右肩下がり。その一方で、国産わさびは世界的な和食ブームにより需要が高まっています。そこで、今回この実験が行われることになりました。
具体的には、千葉県と新潟県でそれぞれ実験が行われ、千葉県ではJR久留里線の沿線にある自噴井戸の水を使います。一方、新潟県では、上越新幹線のトンネル湧水を使います。このトンネル湧水はミネラル分が豊富と言われており、年間を通じて水温も低い為、わさび栽培に適していると言われています。これまでは付近の駐車場の消雪などに使われていましたが、今回、この水にスポットライトが当たることになりました。育成が成功したわさびは、付近のGALA 湯沢スキー場のレストランで提供し、将来的には「GALAブランドわさび」としてお土産品などにし、わさび栽培を通じた地域の活性化を目指します。
この「鉄道と湧水」というのは意外と関係が深く、一番有名なのは、JR東日本の駅の自販機やコンビニで販売されているミネラルウォーター「From AQUA」です。
このミネラルウォーター、実は、上越新幹線の群馬県と新潟県の県境にある大清水(だいしみず)トンネル建設時に湧き出た水なんです!
この大清水トンネルは22キロもあり、青函トンネルが出来るまでは世界一長いトンネルでした。建設工事は、「岩ハネ」という岩盤の剥離現象や大量の湧水に悩まされながら10年以上かけて行われ、湧水は開通後、トンネル内の融雪に使われていました。すると、トンネル内の機器点検作業員の間で「この水が美味しい」と評判となり、商品化されました。2006年までは「大清水」という名でしたが、2007年から現在の「From AQUA」に変わっています。
そして湧水といえば、都内でもこんな事例が!
横浜や川崎から東海道線や京浜東北線に乗って東京方面へ向かっていると、大井町駅の手前ぐらいから進行方向 向かって右側の線路に、青い水道管のようなパイプが続きます。このパイプ、品川から横須賀線のトンネルへ入って、東京駅を超え馬喰町駅まで繋がっているのですが、横須賀・総武快速線のトンネルに湧く地下水を地上へ送るパイプなんです!
横須賀・総武快速線は品川〜両国付近が地下トンネルなのですが、このトンネルが完成したくらいの頃、都心の地盤沈下対策として、地下水の組み上げに厳しい規制がかかるようになりました。すると、東京は地下水の量が急激に増え、このまま放置しておくと、トンネルや駅が破壊されてしまう危険が出てきました。また、トンネル内にも漏れ出ており機械故障の原因にもなっていました。
そこで白羽の矢が立ったのが、大田区を流れる立会川という小さな川。この川は普段は水がほとんど流れてなく、臭いもひどい水質ワーストワンの川だったのですが、この水質をなんとかしたい東京都と、地下水処理のための下水費用を節約したいJRの思惑が一致。JRがパイプを整備してこの地下水を立会川へ送り込むことによって、水量が増え水質が改善。大量のボラがやってくるなど話題となりました!そのためのパイプがこの青いパイプなんです!
鉄道と湧水。基本的には湧水というのは安全運行の妨げになるものですが、いろいろなアイデアで有効活用しており、実はこんな繋がりがあったりするんです。出てくる場所が場所なので、お客さんからは気づかれにくい存在ですが、裏では実はこんな事が行われているんですよ!
さて、本日、車掌がお届けしたナンバーは、
「TLC」の『Waterfalls』でした!
1994年に発表された曲で、この曲は、2ndアルバム「クレイジーセクシークール」からのシングルカット曲ですが、社会派の歌詞も話題となり大ヒットを記録。1995年のビルボード年間シングルチャート第2位にランクインしています!
というわけで、
今日もご乗車ありがとうございました!
この回の模様は、1月21日(木)の29時まで
radikoの↓タイムフリー↓で聴けます!
コーナーは16:00ジャストから始まってます!
来週もお楽しみに!
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