ニッポンの顔! #ワンマン車掌
今日も鉄分上がっちゃう話をお届けします!
ワンマン車掌の鉄分乗々↑↑
今日は・・
「ニッポンの顔!」
です。
今週、ファッションデザイナーの山本寛斎さんが亡くなった事が発表されました。山本さんは、1971年にロンドンで日本人として初めてファッションショーを開催したほか、その後も、パリ、ニューヨーク、東京の各コレクションに参加。そして、デビッド・ボウイらの衣装もデザインし、世界的に活躍されました。
実は、そんな山本さんがニッポンの顔となる、ある車両をデザインされていたのをご存知でしょうか!?それが、都心と成田空港を結ぶ特急、
「京成スカイライナー」です!
日本の空の玄関口、成田空港への鉄道アクセスは、JRと京成の2種類ありますが、そのうち京成は、さらにルートが2つに分かれ、京成本線で船橋や佐倉などを経由するルートと、北総鉄道を経由して千葉ニュータウンなどを通る、2010年に開通した新ルートがあります。
この新ルートは、高規格で建設されていてスピードを出す事が出来るため、スカイライナーも全便がこのルートに変更となりました。所要時間は、日暮里〜空港第2ビル間にこれまで50分以上かかっていたのが、最速36分となり大幅に改善。そして、このタイミングで投入された車両が、Airport Expressの頭文字を取ったAE形(エーイーがた)と呼ばれる、スカイライナーとしては3代目となる車両なのですが、この車両、なんと山本寛斎さんがデザインをされているんです!
鉄道の車両をファッションデザイナーの方がデザインするというのは大変珍しく、車両デビュー当時も大きな話題となったAE形。この車両の特徴は、なんといってもその速さで、日本の在来線としては最速の時速160kmを出す事が可能です。線路に踏切は当然無く、実際に乗っていると、ほぼ新幹線のような感覚です。
山本さんは、そんなスカイライナーの車両のデザインコンセプトとして、外装は「風」、内装は「凛」としました。
外装は、その速さを「ウインドブルー」と「ストリームホワイト」の2色で表現。日本古来の伝統色である藍色を現代的にアレンジし創り出したオリジナルカラーが、日本と世界を結ぶ列車であることを発信しつつ、他の一切の色を排した、まさに白の中の白を組み合わせることで、新型スカイライナーのスピード感とシャープさを、一層引き立てています。
一方、内装は、都心と成田空港が最速36分であるなど、比較的乗車時間が短い列車であるため、豪華さよりも機能性を重視。無駄なものを削ぎ落としながらも、きめ細やかな配慮がなされています。特に床には、日本の伝統的な柄である「市松模様」をアレンジした模様を採用し、日本的な美しさと柔らかさを表現。また、自動車の座席向けの素材を列車として初めて採用し、通気性がよく、蒸れにくくなっています。
日本へやってきた外国人観光客の方からすると、成田空港と都心を結ぶスカイライナーは、その人にとって日本で乗る最初の鉄道、つまりニッポンの顔になる可能性もあるため、日本古来のすばらしさを表現したかったという山本さん。記念式典では「スカイライナーの出来は150点」と語っていましたが、2010年7月の運行開始以降、2013年12月に1000万人、2016年9月に2000万人、2018年10月に3000万人を達成し、多くの旅のサポートをしてきました。現在は、新型コロナウィルスの影響で列車も減便となっていますが、成田空港を利用する際は、そんな山本さんの想いが込められているスカイライナーを是非利用されてみてはいかがでしょうか!?
改めて、山本寛斎さんのご冥福をお祈りするとともに、ニッポンの顔となる素晴らしい列車を造っていただいた事に感謝申し上げます。
さて、本日、車掌がお届けしたナンバーは・・、
「David Bowie」の『starman』でした!
David Bowieのステージ衣装も手がけていた山本さんですが、そんなDavid Bowieが1972年にリリースしたのがこの曲。コンセプト・アルバム『ジギー・スターダスト』にも収録され、コンセプトに基づいて架空のロックスター「ジギー・スターダスト」を名乗り、そのバックバンドである「スパイダーズ・フロム・マーズ」を従え、世界を股に掛けた1年半もの長いツアーを組みました。
というわけで、
今日もご乗車ありがとうございました!
この回の模様は、8月6日(木)の29時まで
radikoの↓タイムフリー↓で聴けます!
コーナーは16:00ジャストから始まってます!
来週も木曜16時、定刻で発車予定です!
お楽しみに!
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