きっぷに願いを込めて・・・ #ワンマン車掌
今日も鉄分上がっちゃう話をお届けします!
ワンマン車掌の鉄分乗々↑↑
今日は・・
「きっぷに願いを込めて・・」
です。
さて、今年は新元号「令和」のスタートの年ですが、その時に少し話題となったのが、熊本県の「平成駅」や、神奈川県の「昭和駅」、大阪の「大正駅」などの、元号が名前の駅でした。新元号に変わるということで、昭和駅から平成駅や、大正駅から昭和駅からの平成駅といった旅などをしている人がSNSで話題となりました。
今日は、そんなふうに、駅名に想いをのせて記念に切符を購入したり、現地へ行ったりする元祖ともいえるお話です。
みなさんは「幸福きっぷ」って、ご存知ですか!?
舞台は北海道の帯広から南へ向けて走る「広尾線」という路線。この路線の途中に、「幸福駅」という駅があります。なぜ、幸福という名になったかというと、元々ここは、「サツナイ」と呼ばれる地域で、「サツ」が「幸せ」の「幸」という字でした。そして、この地域に、福井県からやってきた開拓者が多かったため、幸に福で幸福町になり、その後、鉄道が開通して幸福駅になったんだそうです。
そして、広尾線には、この「幸福駅」のほか、愛する国と書いて『愛国(あいこく)駅』、大きい樹と書いて『大樹(たいき)駅』、新しく生きると書いて『新生(しんせい)駅など、縁起の良い駅名が多くありました。
この縁起の良い駅名を活用して、全国に広尾線をPR出来ないかと、作られたのが「愛国から幸福行き」という区間の切符、「幸福きっぷ」です。
さらに、NHKの番組で幸福駅が取り上げられ、全国的に知れ渡り、幸福駅ブームが到来!このブームを受け、1972年には7枚しか売れなかった「愛国-幸福」間の切符が、なんと1973年は・・・
300万枚!!!
以降、4年間で1000万枚を超える大ヒット!!!!
まさに社会現象となりました!
幸せを願って全国から旅人が集まり、特に「幸福」ということで、永遠の愛を誓うカップルなども多かったそうです。いろいろな思いを抱えながら、人々は北の大地にある小さな駅を目指し、そして小さな切符を手にして、その切符にいろいろな思いを込めていたのです。
しかし、このブームでも、モータリゼーションの波には勝てず、広尾線の赤字経営は解消されませんでした。そして、ついに1987年、残念ながら広尾線は廃線に・・・。広尾線の線路から、列車が消えてしまいました。
それでも、この人々の幸福を願う気持ちを消すまい!と、この幸福駅は、当時の面影を残す観光地として再整備されました。今でも人気の観光スポットとして、人々の幸福のお手伝いをしています。もちろん、この幸福きっぷも引き続き販売されています!北海道の帯広・十勝エリア方面へ旅する際は、ぜひ行程に組み込んでみてくださいね!
ちなみに、こういった縁起物のきっぷは全国各地で販売されていますが、FMヨコハマのエリアでも発売されています!例えば、相鉄線では「ゆめきぼ切符」というのが販売されています。これは、沿線に「ゆめが丘駅」と「希望ヶ丘駅」といった、希望に満ち溢れた名前の駅があるため縁起が良いということで、この区間を結ぶ特製の硬券切符となっています。
受験生などにとっても人気のきっぷです。こういったきっぷをお守り代わりに持ってみるのもイイですよね!
さて、本日、車掌がお届けしたナンバーは・・、
「芹洋子」の『愛の国から幸福へ』でした!
1974年に発表された曲で、まさにこの幸福駅のこと歌っています。また芹さんは、コマーシャルソングの女王とも呼ばれており、数多くのCMソングを担当しているほか、川崎市民の方々は「ゴミ収集車のメロディ」でお馴染みの川崎市民の歌「好きですかわさき愛の街」も歌っているんですよ!
というわけで、
今日もご乗車ありがとうございました!
この回の模様は、9月5日(木)の29時まで
radikoの↓タイムフリー↓で聴けます!
コーナーは16:00ジャストから始まってます!
来週も木曜16時、定刻で発車予定です!
お楽しみに!
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