こだわりびとをたずねて「渡小織物」
毎月、第一、第二月曜日の17時からお届けしている「アピオ presents こだわりびとをたずねて」植松哲平が愛車ジムニーに乗って、こだわりを持つプロフェッショナル=「こだわりびと」を訪ねてお話を伺っていきます!

今回哲平さんがジムニーに乗ってやってきたのは山梨県富士吉田市。お話を伺ったのは「渡小織物」を運営する渡部太郎さんです。

渡小織物はネクタイ専門の織物工場。自宅の一角にある商売スペースにはたくさんのネクタイが並んでいます。季節によって売れるネクタイのカラーも変わってくるそうです。

元々富士吉田周辺は、裏地によく使われている「甲斐絹(かいき)」で栄えた街。いちばんの消費地江戸に持っていくためには、軽く、高品質なものを作らなければ差ができなかったため、高級な絹、薄いんだけれどもしっかりとした絹織物を作り発展。現在も甲斐絹はジャケットや傘、そしてネクタイなどの裏地として使われています。富士吉田市と隣接する西桂町で国内のネクタイ生地の半分を製造しているんだそう!

富士吉田で生まれた絹は、八王子を経由し横浜港から国外へ輸出していた歴史も。日本のシルクロードがここにありました。そのほかにも富士吉田の西浦地区では、織物を都市部から買い付けに来た商人が飲み屋街が栄えたという経緯もあるんだそう。

渡辺さんご自身も幼少の頃から機織り機のそばのベビーベッドのなかで育ち、機織りの音がする方がよく眠れたんだそう。これは富士吉田あるあるなんだとか!それだけ忙しく繁盛していたということの裏付けでもあるのでしょうか。
材料の高騰により代替するところも多い中で、やはりシルクに代わる良いものはない、という点と何度も繰り返し使用するを考え厚み・重厚感のあるネクタイ生地を作ることが先代であるお父様との合言葉なんだそう。

着物の帯のような質感があると哲平さんが気づきましたが、帯とネクタイは密度がほぼ同じ、両方とも「締めて緩める」という共通点が。

実は渡辺さん、全国各地の企業へ赴き、行商も行っているんだそう。売上の主軸が行商販売なんだとか。渡辺さんが一般企業を経てお父様が経営していたこの会社に入社したのが2005年4月。その3ヶ月後に政府が生み出した衣服の軽装化キャンペーン「クールビズ」がスタート。疫病神と身内から言われ、ご自身も「センスがないなぁ」と嘆いたんだとか。

続いて同じ敷地内にある機織り工場を案内していただきました。糸はオリジナルの色を使用。1番〜537番まであり、縦糸は西桂町、横糸は京都の染め物工場で染色しているんだそう。

縦糸は髪の毛よりも細くこの織り機の中に約2万本!横糸はもう少し太いそうですが、そうすることによってよりきめ細やかな織物を実現しているんだとか


庭からは富士山を一望できる絶景が広がっています。

渡辺さんのこだわりは「長男として生まれ育ったこの土地で家族と子育てしながら地域の消防団もやりながら、古くからある機織り業を1年でも長くやっていきたい」お父様と一緒に仕事できる尊さを噛み締め、健康にご両親がいつまでも機織り業に携わってくれて、家族みんなで盛り立てて行けたら、とのこと。



渡小織物
〒403-0009 山梨県富士吉田市富士見5-5-52
TEL / 0555-22-1885
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