鉄道開業の地・横浜から、

今日も鉄分が上がっちゃう話をお届けします！

 

 

ワンマン車掌の鉄分乗々↑↑

 

 

 

今日は・・

 

 

「鉄道技術展に行ってきた！パート２」

 

 

です。

 

 

 

先週に引き続き、11月末に幕張メッセで開催された、国内唯一の大規模鉄道ビジネス展示会「第 9 回鉄道技術展 2025」の様子をお届けします！

 

 

今回は、過去最⾼となる616の会社および団体が出展！鉄道会社だけでなく、保守メンテナンスを手掛ける会社、車両製造メーカー、車内の安全装置などを手掛ける会社、駅に設置される機器のメーカー、乗務員の勤怠管理サービスを提供する会社、保守作業員の作業服を手掛ける会社、運輸系の専門学校など・・さまざまな会社・団体がブースを設けていました。

 

 

 

 

 

 

そんな中、鉄道車両に欠かせないアレを展示していたのが、新家工業株式会社です。

 

 

大阪に本社を構える新家工業株式会社は、1903年創業で120年以上もの長い歴史がある会社です。自転車のリムをはじめ、鋼管や型鋼など多岐にわたる製品を作っており、自動車や自転車、建築や産業用機械、福祉機器や物流機器など、幅広い分野で使用されています。

 

 

そんな中、今回の鉄道技術展では、その技術を活かして作られた車内の手すりを展示をしていました。

 

 

 

 

 

 

従来の光沢感ある手すりは、どうしても指紋が強く目立ってしまうため、握るのをためらってしまう人も多いという課題があったのですが、新家工業では、特許を取得した「BEP工法」という技術でザラついたような仕上がりにしています。

 

 

この加工を施すことで、従来の光沢感ある手すりに比べ指紋が目立たなくなるほか、ウイルスの付着も低く抑える事が可能との事。さらに、耐食性や洗浄性も向上しており、見た目もマットな雰囲気で高級感を演出しています。

 

 

 

 

 

 

この手すりは、山手線などで活躍しているE235系など、すでに多くの車両で使われています。実は皆さんが普段から利用している車両にも設置されているかもしれません。次の利用の際は、是非気にしてみてください！

 

 

 

一方、神奈川にも複数の事業場を持つ「NEC」こと日本電気株式会社のブースで大きく展示されていたのは、「ゲートレス顔認証改札」です。

 

 

 

この改札は、“1分間に100人”という大量認証が可能な技術を使った、大きな機器を設置しない改札システムとなっています。

 

 

ブースでは、4~5人が並べる程度の幅の通路が用意され、頭上付近に設置されたカメラで顔を認識。頭上や通路の先に設置されたモニターで通過の可否が分かるほか、この先に行くべき場所や出口なども表示して教えてくれます。

 

 

 

 

 

 

この技術を活用すれば、改札機など大型の機器がいらないので、車いすやベビーカーなどを利用している人も通りやすくなるほか、機器設置のための投資を抑える事が出来たり、メンテナンスの省力化も実現します。

 

 

ですが、やはり気になるのは、「ゲートが無くなる事で、正しいきっぷを持っていない”通過NG”の人にどう対応するか」という点。

 

 

担当の方によると、通過の可否は正面にあるモニターなどに表示されるので、まずはそこで気づいてもらえるほか、不正利用はデータで蓄積されるので、それも抑止力になるとの事でした。

 

 

 

 

 

 

これは、近年のコイン駐車場が例として分かりやすく、ここ最近はフラップ式からナンバー読み取り式に移行する駐車場が増えており、物理的な制止は出来ないものの、蓄積されたデータを活用した管理で不正利用を抑止し、機器の削減や省メンテナンス化などを実現しています。

 

 

そして、鉄道の改札も、今後はこのように役割や仕組みが少しずつ変わっていくのではないか、との事でした。

 

 

 

このゲートレス顔認証改札の技術は、たくさんの人を処理する必要があるオフィスや施設の入退出など、鉄道のみならずさまざまな出入口での活用も見込めるほか、コンサート会場入場後の座席案内といった案内装置としての活用など、あらゆる可能性を秘めています。

 

 

いきなり、首都圏などの大都市で完全ゲートレス改札システムを始めるというのは難しいかもしれませんが、世の中が少しずつ、ICカードや切符を使った改札から、顔認証を用いた改札へと変化していけば、最終的に辿り着くのはゲート機器を必要としない、このゲートレス顔認証改札機かもしれません。

 

 

そんな、さまざまな未来の改札システムを想像させてくれる展示でした！

 

 

 

というわけで、今日は2ヶ所の展示ブースの話題をお届けしましたが、実はまだ取材音源が残っています！この模様は、近日お届けする予定ですので、楽しみにお待ちください！

 

 

 

 

さて、本日、車掌がお届けしたナンバーは、

 

 

スピッツの『さわって・変わって』でした！

 

 

2001年にリリースされた通算25枚目のシングル曲で、歌詞には西日本鉄道などが発着する「天神駅」というワードも出てくる１曲です！

 

 

 

今日もご乗車ありがとうございました！

 

 

この回の模様は、12月23日（火）の29時まで

radikoの↓タイムフリー↓で聴くことが可能！

コーナーは18:00ジャストから始まってます！

 

【ワンマン車掌の鉄分乗々 12月16日分 を聴く！】

 

 

来週もお楽しみに！