鉄道技術展に行ってきた！

2025.12.09 - ワンマン車掌の鉄分乗々↑↑

鉄道開業の地・横浜から、

今日も鉄分が上がっちゃう話をお届けします！

ワンマン車掌の鉄分乗々↑↑

今日は・・

「鉄道技術展に行ってきた！」

です。

国内唯一の大規模鉄道ビジネス展示会「第 9 回鉄道技術展 2025」が11月末に、千葉県の幕張メッセで開催されました。

この展示会には、鉄道の安全運行を支えるさまざまな企業・団体が出展しており、今回は幕張メッセの4ホールから8ホールまでを使い、過去最⾼の616もの会社および団体が出展しました！

出展しているのは、鉄道会社だけでなく、線路や架線設備を手掛ける会社、保守メンテナンスを手掛ける会社、車両製造メーカー、車内の安全装置などを手掛ける会社、駅に設置される機器のメーカー、乗務員の勤怠管理サービスを提供する会社、保守作業員の作業服を手掛ける会社、運輸系の専門学校など・・、さまざまです

鉄道ファンも来場していますが、割合的には交通関係などの仕事をしているビジネスマンが圧倒的に多く、自社の技術・製品をアピールする担当者と、それを熱心に聞く来場者という光景が、各展示ブースで繰り広げられていました。

また、最終日には学生向けの「鉄道業界探求フェア」も開催され、交通業界で働きたいと考えている学生さんが多数来場し、各ブースで熱心に話を聞いていました。

そんな多くの展示ブースが並ぶ中、大きな注目を集めていたのが「株式会社音楽館」です。

この「音楽館」は、フュージョンバンド「カシオペア」の元メンバーで、現在は「かつしかトリオ」のメンバーとして活躍するミュージシャン、向谷実さんが設立した会社です。

向谷さんは、幼い頃から鉄道が大好きだった鉄道ファンなのですが、その「鉄道が好き」という情熱で、今や多くの鉄道会社と取引をする会社にまで成長させ、今年で会社設立40周年を迎えました。

音楽館の特徴といえば、なんといっても「鉄道運転シミュレーター」です。元々、1990年代から実写映像で楽しめる鉄道運転パソコンゲーム『Train Simulator』を制作し、その後も家庭用ゲーム機で展開するなど、多くの実写鉄道シミュレーターゲームを制作してきました。

そして、2000年代に入ると業務用のシミュレーターを手掛けるようになり、鉄道会社の乗務員訓練施設用シミュレーターや、博物館の運転体験シミュレーターなどを制作。全国各地の多くの施設で使われています。

今回の展示会では、近年話題となっているJR東日本の首都圏エリアにおけるワンマン運転の訓練ができるシミュレーターを展示。本物の運転士さんを招いて、実際の訓練さながらのデモンストレーションを公開しました。

機器は本物の運転台と同じように作られており、実車感で訓練する事が出来ます。また、多くのシミュレーターが、その巨大なサイズゆえに一度設置すると移動が難しいのに対し、今回展示されたシミュレーターは、訓練施設内での配置換えにも対応出来るよう、台車で簡単に移動出来る設計となっています。

向谷さんによると、業務用装置は、車両構造の基礎からの把握はもちろん、本物の車両と同じ加減速や、信号保安装置なども完全再現しないといけないなど、忠実な再現を求められるのが難しい点だそうです。一方、そういった苦労を乗り越えて制作された機器を納入し、鉄道業界で活躍するプロから褒められるのがたまらない、とも仰っていました。

ちなみに、会場にはこのほか、好評展開中の一般ユーザー向けゲーム「JR東日本トレインシミュレーター」や、京急線の汐入駅でも導入実績がある「軽量化ホームドア」なども展示されていたのですが、向谷さんによると、一番のメインはウェルカムドリンクを提供するカフェなんだとか！

このカフェには各種ドリンクが用意され、ここから先の未来、またいろいろな事が出来たらいいなという想いが込めて設置されたそうです。その狙い通り、会場に訪れた多くの方が、このカフェカウンターで楽しそうに会話をしていたのも印象的でした。

今年、Fヨコと同じく40周年の「音楽館」。これからも、その「鉄道が好き」という気持ちをエネルギーに、鉄道のプロからもファンからも支持される機器やコンテンツで、日々の安全運行を支え、そして盛り上げていく事でしょう。

そして、向谷さんは「かつしかトリオ」としての活動も精力的に取り組まれており、今年10月にはニューアルバム『“Organic”feat.LA Strings』がリリースされました。今回は、ハリウッドで録音され、ロサンゼルスのストリングスと共演した作品となっています。

さらに、ライブツアーをO.A前日（12月8日）まで開催していたほか、来年1月にはビルボードでのライブも予定しています。ドラムの神保さんは、過去にソロ名義として番組にゲストで来てくださっていますが、次は向谷さんもお待ちしています！