こだわりびとをたずねて「地域遺産プロデューサー・米山淳一さん」

毎月、第一、第二月曜日の17時からお届けしている「アピオ presents こだわりびとをたずねて」植松哲平が愛車ジムニーに乗って、こだわりを持つプロフェッショナル=「こだわりびと」を訪ねてお話を伺っていきます!

今回哲平さんがジムニーに乗ってやってきたのは横浜市関内にある、とあるオフィス。お話を伺ったのは地域遺産プロデューサー米山淳一さんです。

地域遺産とは、文化財等の指定や有形・無形を問わず、次世代に継承すべき、地域にとって重要な資源のこと。これまで米山さんが関わってきたものの中には、長野県の姨捨にある棚田やそこに辿り着くまでの土蔵造りの建物などを重要伝統的建造物群保存地区として保存。白川郷の合掌造りや秋田の角館、京都の祇園新橋、産寧坂、山口県萩の城下町、長野県の妻籠宿の7つが1976年、一番最初に制定された「重要伝統的建造物群保存地区」だったんだそうです。これらが地域に誇りを持って住む”pride of place”の一つの核になっていくと米山さんは考えているそうです。

米山さんが観光の概念についても話してくれました。米山さんが日本ナショナルトラストに入った際に教えられたのが「観光は国の光を見ること」その地域の光っているものを観にいくのが観光。ナショナルトラストは本家のイギリスがやっているように国や役所・専門家だけではなく市民が出資して古い建物や自然を買い取って守っているような活動を日本ナショナルトラストでもやっていきたいと教わったと言います。そこからこの仕事にゾッコンとなり何十年も生業としているんだとか。

若い頃訪れたイギリスでは、国民が産業革命の原点である鉄道が好きで、文化財になっていたんだそう。日本に帰って然るべき役所に掛け合ったところ全く取り合ってくれなかったんだそう。現在では日本でも鉄道が登録文化財になり、それが一番嬉しいんだそう。取り壊す予定だった東京駅の駅舎も米山さんたちがみんなで阻止したと言います。

米山さんの盟友北沢 猛さんとの縁で1988年から、横浜で歴史を活かした街づくりをすることになったんだそう。「景観は結果であり手がかりである」、”old and new”古いものを残して新しいものと融合して大切に残すという街づくりを日本で初めて行ったのがここ「横浜」なんだとか。その時代から日本ナショナルトラストの課長時代から委員として横浜に携わっているんだそうです。例えば馬車道の神奈川県立歴史博物館の隣にあるガラス張りの旧第一銀行横浜支店の建物は、横浜で歴史を生かした街づくりにおいて、要項だけで登録認定する制度を作りいち早く認定したもの。なぜガラス張りなのかというと、周りの古いたてものを差別化を図るため。ランドマークタワーの根元にあるドックヤードガーデンもそこ自体は新しいものの周りはオリジナルものもを使って設置されているため重要文化財に。古いものと新しいものの融合が大切なんですね。実は野毛の都橋商店街の建物も文化財として残したんだそう。

米山さんのこだわりは「笑顔になれること」最後に笑うこと、だとニュアンスが変わってきますが、やはり最後に大笑いをすることがこだわり。「媚びず、ぶれず、ぶれず、」「義理と人情、やせ我慢」をモットーにこれからも自身の信念を貫き、邁進していく米山さん、いつまでもお元気で活躍されることをお祈りしております。

公益財団法人日本ナショナルトラスト

公益社団法人 横浜歴史資産調査会

米山淳一さんホームページ

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