いよいよ始まります！

2025.02.25 - ワンマン車掌の鉄分乗々↑↑

鉄道開業の地・横浜から、

今日も鉄分が上がっちゃう話をお届けします！

ワンマン車掌の鉄分乗々↑↑

今日は・・

「いよいよ始まります！」

です。

約2週間後の3月15日に実施されるJR線・春のダイヤ改正。今日も、このダイヤ改正からの話題なのですが、昨年の秋に「今だけの乗りトク電車がある！」というテーマでお届けした話題を覚えていますか！？それが、中央線快速のグリーン車です！

中央線快速の東京〜大月間と、直通先の青梅線の立川〜青梅間では、ダイヤ改正の3月15日からグリーン車サービスが始まります。

現在の中央線快速は、E233系という車両が10両編成で走っていますが、これに2両のグリーン車を連結して12両編成として運行します。

連結されるグリーン車は、東海道線や横須賀線などで走っている2階建てタイプの車両で、リクライニングシートや電源コンセントやテーブル、ドリンクホルダーを完備。さらに、車内では“JR-EAST FREE Wi-Fi”が飛んでいたり、トイレやゴミ箱等も設置されていて、グリーンアテンダントさんが乗務して案内などのサービスも実施する予定です。

前回お届けした際は、既存の車両にグリーン車を連結する作業の真っ只中で、全体の3割程度の車両にグリーン車が連結された、とお伝えしましたが、ダイヤ改正を目前にした現在は、ほぼ全ての車両で連結作業が完了しています。

そんな中央線快速でのグリーン車サービス。実は、一部の鉄道ファンの間では、ある点を心配しています。それが、

「東京駅折り返し問題」です。

一般的な通勤電車は、終点に到着しても特に車内清掃などはありませんが、グリーン車は終点の駅でゴミの回収や椅子の回転などの整備作業が実施されます。

ところが、今回導入される中央線快速は、これまでにグリーン車が導入されている路線に比べて列車の本数がとても多く、ラッシュ帯には最短2分間隔で運行しています。そのため、1番線・2番線しかない終点の東京駅では、最短2分で折り返す列車が多く設定されているのです。

これまで、総武線快速で4分折り返しなどはありましたが、2分折り返しはグリーン車が走る路線だと未知の領域。果たして、そんな短時間で、お客さんの下車や乗車を含めて整備作業が果たして出来るのか？グリーン車の導入が発表された当初から、鉄道ファンの間では話題になっていました。

この問題、もちろんJR側も認識しています。そこで、実はこの中央線快速に導入されるグリーン車車両には、これまでのグリーン車には無かったものが装備されています。

まず、「大きい乗降用扉」です。これまでのグリーン車の乗降用扉は、新幹線や特急列車のように1枚の扉が片側に開くタイプでした。しかし、この東京駅の折り返し問題や、中央線は停車駅も多いので、乗り降りの時間を短縮できるよう、左右2枚の扉が両側に開く通勤電車と同じタイプの扉を採用。これで、スペースが大きく取れるので、乗り降りにかかる時間を短縮する狙いです。

そして、もう一つは「座席の自動回転装置」です。これまでの普通列車のグリーン車座席は、終点での整備の際、足元のペダルを使って手動で回転させていましたが、この作業を自動で出来る装置を導入。作業の負担軽減や効率化を目指します。

さらに、お客さんの乗り降りを含め、実際の整備作業の手順を確認する模擬訓練も実施しています。ただ、本当のお客さんを巻き込んでの訓練は出来ないので、この時は営業運転終了後の深夜に、JR東日本の社員の皆さんが100名以上集まって、まるで営業運転さながらに訓練が行われました。

このように、さまざまな対策をして本番を迎える中央線のグリーン車サービス。とはいえ、やってみないとわからない部分もあり、実際にサービスが始まるとどうなるのか、多くの鉄道ファンが注目しています。

そして、スムーズな乗り降りは、お客さんの協力がないと成り立ちません。他の電車でも同じですが、中央線グリーン車を利用する際は、是非頭の片隅に入れておいてくださいね！

ちなみに、前回ご紹介したこの中央線快速のグリーン車車両を、無料で乗ることが出来るお試し期間は、ダイヤ改正前日の3月14日(金)までです。

そして、サービス開始後のグリーン車料金は、他の路線と変わらず、50キロまではSuicaグリーン券だと750円、100キロまでが1000円となります。東京からだと、中央線の西八王子や青梅線の羽村までは50キロ以内、それ以降が100キロ以内の料金となります。