実はお別れなんです!?
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鉄道開業の地・横浜から、
今日も鉄分が上がっちゃう話をお届けします!
ワンマン車掌の鉄分乗々↑↑
今日は・・
「実はお別れなんです!?」
です。
今年は、3月15日に実施されるJR線・春のダイヤ改正。今回は、昨年度の「新幹線延伸!」というような大きなトピックはありませんが、それでもさまざまなものが変更となります。
そんな中、このダイヤ改正を前にして、神奈川エリアでは南武線に、駅の発車メロディなどを愛する音鉄の皆さんが集合しています。一体なぜでしょうか?
南武線は、川崎〜立川間の約35kmと、南部支線と呼ばれている尻手〜浜川崎間の約4キロを結ぶ路線ですが、そのうち川崎〜立川間では、次のダイヤ改正からワンマン運転が実施されます。
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ワンマン化されると、これまで最後尾でドアの開け閉めや案内放送などをしていた車掌さんが乗務しなくなり、全ての業務を運転士さんが1人で行う事になります。そのため、南武線を走るE233系8000番台は、運転席に座りながらホームの乗降の様子が確認出来るようモニターが設置されたり、座ったままドアの開け閉めが操作出来るよう、運転台をはじめ、さまざまな箇所の改造が施されました。
また、駅側は安全対策として全駅にホームドアが設置されたほか、運転士さんの負担軽減のため、正しい停止位置に停まるための補佐をする自動ブレーキなども整備されました。
そして、このワンマン化で、発車の際の当たり前の光景も大きく変わることとなります。それが・・
「発車メロディ」です。
JR線では、発車の際にメロディを流していますが、このメロディは、ホーム最後尾にあるスイッチを車掌さんがON・OFFする事で流れています(一部の駅ではホームに立つ駅員さんが扱う場合もあり)。そのため、これまでは、そのスイッチをきっかけに「ホーム上にあるスピーカー」から音が流れていました。
ところが、これからはスイッチを扱う車掌さんが乗務しないため、運転士さんが運転台からメロディのボタンを扱う事となり、メロディは「車両側のスピーカー」から流れる事になるのです。
そのため、車両にはあらかじめメロディが登録されているのですが、あくまで上り線用・下り線用に1曲ずつ程度で、これまでのようなご当地メロディなど登録されておらず、流れなくなってしまうのです。
南武線といえば、ご当地メロディとして、
川崎駅の「川崎市歌」、
武蔵小杉駅の「ナンバーワン野郎」
武蔵中原駅の「FRONTALE2000」「FRONTALE20000」
武蔵溝ノ口駅の「Jupiter」
宿河原駅の「夢をかなえてドラえもん」「すいみん不足」
登戸駅の「ドラえもんのうた」「ぼくドラえもん」「きてよパーマン」
稲田堤駅の「丘を越えて」
矢野口駅の「稲城繁盛節」
など、多くの駅で個性的なメロディが流れています。そのため、「これらのメロディーが聞けなくなるかもしれない・・!」と、発車メロディを愛する音鉄の皆さんが南武線の駅に集結していたのです。
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この南武線の発車メロディ。JR側からは特に発信が無く、その行方が注目されていましたが、2月14日に高津区版のタウンニュースがメロディに関するニュース記事を掲載し、状況が明らかとなりました。
記事は武蔵溝ノ口駅の発車メロディに関するもので、この駅ではご当地メロディとして平原綾香さんの「Jupiter」が昨年7月から流れていたのですが、これが廃止となる事が明らかになりました。
【タウンニュース高津区版】
https://www.townnews.co.jp/0202/
さらに、記事によると
“車両の側面にあるスピーカーから乗車を促す同一のメロディを、すべての駅で流す予定だという。”
(【タウンニュース高津区版】 JR南武線武蔵溝ノ口駅 さよなら「Jupiter(ジュピター)」 「ご当地メロディー」廃止へ』より引用)
との事で、やはりワンマン化を機に、発車メロディのシンプル化が実施されるようです。
ところで、このメロディのシンプル化。音鉄の皆さんは、なぜ報道が出る前から終了を予想して集結していたのでしょうか?
それは、ファンの間ではかなり前から「ワンマン化でメロディがシンプル化されるであろう」と話題になっていたからです。
というのも、2021年に相模線・茅ケ崎駅の発車メロディが、加山雄三さんの「海 その愛」となったのですが、2022年・春のダイヤ改正で新型車両の導入が完了したため、相模線はワンマン化されました。その際、車両スピーカーからの発車メロディに変更となり、「海 その愛」が流れなくなったという前例があったのです。
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そのため、今回の南武線も同じ流れになると予想して、報道よりもかなり早い段階で、記録に残そうと音鉄の皆さんが集結していたのです。
実は、ワンマン運転で運転士さんのみが乗降確認などを実施している場合でも、駅によって異なるメロディを流しているという事例は、JR線でも他社の鉄道会社でも存在します。そのため、今後駅によってメロディを使いわけるというのは技術的には可能なのですが、多くの路線ではワンマン化を機にメロディをシンプル化しており、報道を見る限り今回の南武線もそのケースになりそうです。
聞き馴染みのメロディはもちろん、個性あるご当地メロディも、残された時間はあとわずか!記録に残したい方は是非お早めに!(なお、その際は一般のお客さんの邪魔にならないよう気をつけてくださいね!)
さて、本日、車掌がお届けしたナンバーは、
「平原綾香」の『Jupiter』でした!
2003年にリリースされた、平原綾香さんのデビュー曲であり、大ヒットナンバー。平原さんが武蔵溝ノ口駅が最寄りの洗足学園音楽大学に通っていたというご縁から、昨年7月から発車メロディーとして流れていました。
というわけで、
今日もご乗車ありがとうございました!
この回の模様は、2月25日(火)の29時まで
radikoの↓タイムフリー↓で聴けます!
コーナーは18:00ジャストから始まってます!
来週もお楽しみに!
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2月19日(水) ゲスト:Laura day romance(本日のTresen)