まるで〇〇のよう!?

今日も鉄分上がっちゃう話をお届けします!

 

 

ワンマン車掌の鉄分乗々↑↑

 

 

 

今日は・・

 

 

まるで〇〇のよう!?

 

 

です。

 

 

 

今日の“Tresen”のメッセージテーマは「子どもの一言」で、お子さんならではの比喩表現などが話題になっていますが、鉄道でも「まるで〇〇!」という光景があります。

 

 

 

例えば、東海道新幹線三島駅付近高架橋。この三島駅には東海道新幹線の車庫があるのですが、車庫の名古屋側の一番先端は、高架橋に2本の線路が伸びています。しかも、この高架橋の終端はブツ切りの状態となっていて、偶然にも線路自体が高台にあるため、「まるで水泳の飛び込み台」とか「まるで発射台」などと言われています。

 

 

一方、夜になると周辺は暗くなるため、この高架橋に新幹線車両がやってくると、これから夜空へ飛び立つ銀河鉄道のような光景になり、「まるで銀河鉄道のよう」とも言われています。

 

 

ちなみに、この線路は何のためにあるかというと、車庫内における車両の移動のためにあります。車庫に停まっていた車両が駅のホームへ向かう際や、ホームから車庫へ行く際、一度この先端の線路まで車両を移動させて、そこから目的の場所へ移動しています。

 

 

 

一方、秋田新幹線には、この時期ならではの「〇〇のよう」があります。ちなみに秋田新幹線は、東京〜盛岡間は東北新幹線、盛岡〜秋田間は田沢湖線奥羽本線といった在来線の線路を走っているのですが、秋田から東京へ向かう際、盛岡まであと2駅という大釜駅で、このシーズン「ある事」を一部の日に実施します。

 

 

それは、「お風呂に入る」!!

 

 

とはいえ、新幹線が湯船に浸かるわけではありません。正確にいうと、「温水を浴びる」のです。

 

 

東京を目指す秋田新幹線は、秋田を出発すると、大曲田沢湖雫石といった豪雪地域を通ります。そして、この区間を走った車体の台車にはがどんどん付着し、氷の塊のようになっていきます。実は、この雪の塊を除去しないと、その後に東北新幹線区間を高速走行した際、雪の塊が線路上に落ちて跳ね返り、車体や設備を損傷させるほか、場合によっては線路の石を跳ね飛ばして線路外にも影響を与える可能性があります。

 

 

そのため、冬季シーズンには盛岡駅の線路上に雪落とし部隊が待機し、列車が停車している時間を利用して、台車の雪落としを実施していました。しかし、いくら停車して安全を確保しているとはいえ、車両下に潜り込んでスコップなどを使って雪を落とす作業は大変危険な作業です。さらに所定の停車時間では作業が終わらないため、列車の遅れも発生していました。

 

 

 

秋田新幹線 E6系

 

 

 

そこで、この作業を機械化して安定輸送向上を目指そうと研究・開発が行われ、2019年に国内の営業線としては初となる車体融雪装置大釜駅に設置されました。この装置は、東京方面へ向かう秋田新幹線が専用ホームに到着すると、約60℃のお湯3分間、線路上から台車へ向けて噴射します。その量は1回あたり約50トン!大量のお湯で一気に雪を溶かしていきます。

 

 

この時、新幹線の車体は、お湯が一気に噴射された事によって発生した湯気に包まれます。この光景がまるで温泉に入っているような光景になる事から、一部のファンから「お風呂に入る」と言われています。ちなみに、電気を取る架線付近には、この湯気による水分での架線凍結を防止するためにヒーターも設置されています。

 

 

 

実は、この車体融雪装置。仕様などは違いますが東海道新幹線でも検討されています。東海道新幹線は米原付近が豪雪地域で、これらの区間を走った際に付着した雪を、名古屋駅新大阪駅で落とす作業が年に何回か発生しています。そして、秋田新幹線と違って東海道新幹線は列車本数が多いので、作業駅を先頭に新幹線の渋滞も発生し、大きなダイヤ乱れの原因にもなっています。

 

 

そこで、2022年から23年の冬シーズンに、名古屋駅の一部に自動消雪装置の試作機を設置して試験が行われました。まだ実用化とはなっていませんが、この研究開発が進んで実用化が実現すれば、東海道新幹線でも雪落とし作業が機械化され、作業効率の向上が期待されます。

 

 

 

名古屋駅

 

 

 

決められたレールの上しか走る事の出来ない鉄道ですが、ちょっと視点を変えて遊び心を加えてみると、意外と「〇〇に似てる」とか「〇〇のよう」とファンタジーに感じる事もあるかもしれません。走っている光景、車両の顔や姿、何かに似ていませんか?ぜひ、頭を柔らかくして考えてみてくださいね!

 

 

 

 

さて、本日、車掌がお届けしたナンバーは、

 

 

ザ・ドリフターズ

いい湯だな(ビバノンロック)でした!

 

 

ドリフといったらこの曲!という方も多いと思います。ちなみに、元々はドリフのための楽曲ではなく、永六輔さん作詞、いずみたくさん作曲、デューク・エイセスが歌うというスタイルで発表されていた、47都道府県を題材にした楽曲の中の1曲で、群馬県のご当地楽曲でした。その後、ドリフがアレンジを変えてカバーし大ヒット!お風呂楽曲として、今でもよく使われています。

 

 

 

 

というわけで、

今日もご乗車ありがとうございました!

 

 

この回の模様は、2月20日(火)の29時まで

radikoタイムフリー↓で聴けます!

コーナーは18:00ジャストの発車ですよ!

 

ワンマン車掌の鉄分乗々 2月13日分 を聴く!

 

 

来週もお楽しみに!

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