ゆっくり走ろう!

今日も鉄分上がっちゃう話をお届けします!

 

 

ワンマン車掌の鉄分乗々↑↑

 

 

 

今日は・・

 

 

ゆっくり走ろう!

 

 

です。

 

 

本日、8月22日(火)は『チンチン電車の日』です。1903年8月22日に、都内で初めて路面電車(チンチン電車)が走ったことにちなんで制定されました。ちなみに、日本で初めて路面電車が走ったのは、これよりも10年以上前で、1890年に上野で開催されていた博覧会内で、一般道路を走る路面電車は1895年の京都で走ったのが最初となっています。

 

 

なお、「チンチン電車」の名前の由来は、当時の警笛の音説や、車掌からの乗り降り終了の合図のベル説など、様々な説があります。

 

 

 

そんな路面電車路線に、もうすぐ新しい仲間が誕生するのを知っていますか!?それが、8月26日(土)に開業する、

 

 

『宇都宮ライトレール』こと

宇都宮・芳賀ライトレール線です!

 

 

栃木県の県庁所在地である宇都宮。この街は、鉄道が北〜南方向にかけて伸びているのですが、東〜西の横方向の移動は道路しかありません。そこで、これからの少子高齢化及び人口減少の時代、車が運転出来なくても多くの人が市内を移動でき、健康で元気に生活していくための公共交通ネットワークが必要であると、この街に新たに路面電車路線が整備される事になったのです。

 

この宇都宮・芳賀ライトレール線は、「宇都宮駅東口」を起点に東方向へ伸びる路線で、「芳賀・高根沢工業団地」までを結ぶ、約15kmの路線です。この東側エリアには大きな工業団地などもあり、通勤時間帯の交通渋滞も大きな問題となっているのですが、その減少も期待されています。これまで、既存の在来線を路面電車化したり、既存の会社が路線を追加で開業という事例はありましたが、完全に新しい路面電車路線の誕生は日本で75年ぶりだそうです。

 

 

 

試運転中のHU300形

 

 

 

なお、「路面電車」と聞くとレトロな車両が1両で走る姿を想像しがちですが、この芳賀・宇都宮ライトレール線は、乗り降りしやすい床の低い車両で運行され、両数も3両編成。まるで近未来の乗り物のような見た目となっています。さらに、バスなどとも連携し、地域間の移動を支えていきます。

 

 

ところで、この路線は各駅停車だと全区間は約50分程度なのですが、快速運転も想定して建設されており、追い越し可能な設備を持つ駅も作られています。「快速運転による追い越し」は、国内の路面電車では初めての事で、鉄道ファンも注目のトピックです。ただ、開業時のダイヤは、案内や乗降などに時間がかかる事などを想定した全て各駅停車の暫定的なダイヤで、快速は設定されませんでした。一方、来年春ダイヤ改正をする予定である事も発表しており、より利便性の高いダイヤになるよう見直すとの事なので、期待の快速運転が始まるかもしれません。

 

 

 

間も無く開業です!

 

 

 

 

さて、そんなチンチン電車こと路面電車ですが、FMヨコハマがある桜木町も、昔は路面電車の街だったのをご存知ですか!?

 

 

日本で最初の鉄道が走った街である横浜は、1904年から様々な路面電車路線も作られていきます。関東大震災太平洋戦争などで大きな被害を受ける事もありましたが、その後の1950年代に最盛期を迎え、路線の総延長距離は45km以上に。1日に平均30万人が利用する市民の足として活躍しました。

 

 

特に桜木町付近は多くの路線が設定され、生麦、六角橋、弘明寺、杉田など様々な方面を結んでいました。しかし、JR根岸線の開通交通渋滞問題などにより少しずつ路線が減っていき、1972年に全ての路線が廃止に。その役目は、路線バスや市営地下鉄に移りました。

 

 

そんな横浜の路面電車の歴史を学ぶ事が出来る施設が、磯子区の滝頭にある「横浜市電保存館」です。横浜市営バス 滝頭営業所のすぐ横にあるのですが、元々この場所は路面電車の車庫だった場所で、当時の貴重な車両資料が展示されているほか、市営地下鉄の歴史なども学ぶ事が出来ます。

 

 

 

横浜市電保存館

 

 

 

そして、この横浜市電保存館は、今度の金曜日・25日で開館50周年を迎えます!開館50周年に合わせて、館内の鉄道ジオラマ40年ぶりに全面リニューアルされており、桜木町駅周辺のお馴染みのビルが並ぶ街に路面電車が走っていたり、新横浜駅を模した場所には新幹線0系と相鉄12000系が並んでいたりと、過去と未来が交差するようなシーンもたくさん!思わず顔を近づけて見ていたくなるジオラマになっています。

 

 

さらに、イベントも実施され、25日(金)には横浜市電保存館開館50周年記念講座『元市電運転手に聞く あの頃の横浜市電』と題して、元運転士の方の当時の苦労や笑い話、裏話を聞く事が出来る講座が開催されます。(ホームページ内のgoogleフォームから受付、空席がある場合は当日参加可能)

 

 

また、26日(土)には市電保存館 開館50周年感謝祭も開催!この日は、小学生以下のお子さんは無料で入館可能で、市電運転士のレプリカ制服を着ての撮影会や、ミニバス運転会など、お子様連れ嬉しいイベントが盛りだくさんとなっています!

 

 

この他にも、当時の貴重な写真を集めた写真展なども行われており、より横浜市電市内中心部の交通網発達の歴史を深く知る事が出来る良いチャンスです!まだ夏休みの自由研究が終わっていないご家庭も、ここなら一発で終わらせられるかも!?ぜひ、足を運んでみてくださいね!

 

 

 

東日本エリアにはあまり路線が無いので身近ではないかもしれませんが、全国的に見るとまだまだ多くの地域で活躍している路面電車。普通の電車などとは違い、そのスピードは原付バイクくらいでゆっくりかもしれませんが、環境問題路線バスの運転手不足と言われている昨今、一般的な鉄道路線よりは簡単に建設でき、それなりに大量輸送も出来るという事で再びクローズアップされています。宇都宮の結果次第では続く都市が出てくるかもしれません。そういう意味でも、この新路線がどうなるか、その行方が注目されています。

 

 

75年ぶりの新設の路面電車路線、

宇都宮・芳賀ライトライン線

いよいよ、26日に走り出します!

 

 

 

さて、本日、車掌がお届けしたナンバーは・・、

 

 

クレイジーケンバンド路面電車でした!

 

 

2007年にリリースされたアルバム「SOUL電波」に収録されている楽曲で、タイの民謡のビートなどを取り入れており、歌詞は横浜で走っていた路面電車の事を歌っている1曲です。

 

 

 

というわけで、

今日もご乗車ありがとうございました!

 

 

この回の模様は、8月29日(木)の29時まで

radiko↓タイムフリー↓で聴けます!

コーナーは18:00ジャストから始まってます!

 

ワンマン車掌の鉄分乗々 8月22日分 を聴く!

 

 

次回もお楽しみに!

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