4年ぶりのスペシャル電車! #Fヨコ鉄道部
今日も鉄分上がっちゃう話をお届けします!
ワンマン車掌の鉄分乗々↑↑
今日は・・
「4年ぶりのスペシャル電車!」
です。
ここ最近は、観光客数もコロナ禍前の水準に近づいていたり、場所によっては超えているというニュースも聞きますが、神奈川県も大型連休などは多くの観光地が賑わいました。そんな神奈川を代表する観光地の一つ、箱根を走る鉄道が箱根登山鉄道です。
箱根登山鉄道は、箱根エリアで登山電車やケーブルカー、ロープウェイなどを運行している会社です。ケーブルなどの補助なしで自力走行する、いわゆる「電車区間」は小田原〜強羅間となりますが、そのうち小田原〜箱根湯本間は小田急の車両による運行で、坂道もそこまで急ではありません。観光ガイドなどで見かける「登山電車区間」は箱根湯本〜強羅間で、普通の通勤車両よりも一回り小さい赤い車両が2両〜3両で走っています。
さて、この箱根の登山電車を語る上で、重要なキーワードは3つ!まずは、「パーミル」です。
この「パーミル」は、鉄道では勾配を示す単位として使われており、直線距離で1000m進むと10m高さが変わる坂は「10パーミル」、20m高さが変わる坂は「20パーミル」となります。一般的な路線だと、30パーミルもあれば急な勾配とされ、一部で50パーミルを超える路線もありますが、箱根登山電車の最高勾配は80パーミル!その名の通り、登山のような坂を登り降りしています。
そして、次のキーワードは「スイッチバック」。
箱根登山電車では、短い移動距離で高さを稼ぐため「スイッチバック」と呼ばれる方式で、ジグザグに山を登っていきます。イメージとしては、デパートなどのエスカレーターで上の階へ向かっていくような感覚です。ただ、人間はエスカレーターを降りた後、クルっと回転してすぐに次の階へ向かうエスカレーターに乗れますが、鉄道の車両は回転出来ません。そのため、いちいち方向転換をしており、運転士さんと車掌さんは方向転換のたびに場所をチェンジして、ジグザグに山を登り降りしています。
そして、3つ目のキーワードが「紫陽花」です。
もともと、紫陽花は地中深くまで根を張るため、土留めの役割として2千株ほど植えられていたのですが、1973年頃から鉄道職員の皆さんが自発的に紫陽花の植栽を開始。1976年からは鉄道職員の皆さんによるボランティア組織「沿線美化委員会」発足。現在は、約1万株の紫陽花が植えられており、「あじさい電車」という名でも親しまれています。
そんな紫陽花に囲まれて走る箱根登山電車では、この紫陽花シーズンに合わせて、沿線の一部箇所であじさい夜間ライトアップを毎年行なっており、今年も6月15日(木)〜7月9日(日)まで実施されます。
さらに、この紫陽花シーズンに合わせて、座席指定列車「夜のあじさい号」が6月17日〜7月2日にかけて運転されます。この列車は通常の列車とは違い、ライトアップ箇所では徐行や停車を繰り返しながらゆっくり進むほか、途中駅で記念撮影の時間を設けていたり、お土産として「あじさい電車オリジナルうちわ」のプレゼントがあるなど、あじさい電車をより楽しめる観光列車です。
毎年大人気だったのですが、自然災害やコロナ禍を理由に近年は運転されておらず、今年4年ぶりの運転となりました。元々人気だったのに加え、久しぶりの運行という事もあって指定席の確保は争奪戦!今年の指定席の発売は、5月17日の午前10時から、インターネットのサイト「箱根ナビ」で行われます。ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
ちなみに、この「夜のあじさい号」の指定が取れなくても、紫陽花やライトアップは通常の列車からも楽しめます。また、標高差がある所を走るので場所によって見頃の時期が違い、箱根湯本付近は6月中旬〜下旬なのに対し、大平台や宮ノ下付近は6月下旬〜7月上旬、彫刻の森や強羅駅付近は6月下旬〜7月中旬となっています。ぜひ、登山電車から見る、色鮮やかな風景を楽しんでくださいね!
さて、本日、車掌がお届けしたナンバーは・・、
「サニーデイ・サービス」の『あじさい』でした!
1996年リリースのアルバム「東京」に収録されているナンバーです。もともとはシングルのB面に入れようとしていたというこのナンバーですが、制作過程で考えが変わってきて、アルバムに収録されることになった1曲。アルバム曲ではありますが、ファンの多い人気の1曲です!
というわけで、
今日もご乗車ありがとうございました!
この回の模様は、5月23日(木)の29時まで
radikoの↓タイムフリー↓で聴けます!
コーナーは18:00ジャストから始まってます!
次回もお楽しみに!
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5月17日(水) ゲスト:イハラカンタロウ(本日のTresen)