新しい物流! #ワンマン車掌
今日も鉄分上がっちゃう話をお届けします!
ワンマン車掌の鉄分乗々↑↑
今日は・・
「新しい物流!」
です。
皆さんは「貨客混載」という言葉、聞いた事はありませんか?お客さんの乗る定期列車を活用した荷物輸送の事で、実は、新幹線や在来線など多くの路線で実験が行われています。
運ばれるものとして多いのが鮮魚です。例えば、新潟と東京を結ぶ上越新幹線で行われた実験では、佐渡沖で取れた生の甘エビを新幹線で運搬。その日のうちに都内の駅ナカ店舗で販売され好評を得ました。また、JR常磐線の特急での実験でも、大洗の新鮮な「生しらす」を運搬。この時は、大洗港で午後1時ごろに水揚げされ、15時半頃に品川駅へ到着。そして、店頭へ並んだのは16時頃と、鉄道ならではのものすごいスピード感で輸送が行われました。
また、鮮魚だけでなく、同じように鮮度が大事な「農産物」や「お花」の運搬実験も行われており、東武東上線では、沿線の東松山にある農産物直売所で当日売れ残ってしまった農産物を、16時の施設閉店後に東武東上線に乗せて池袋まで持っていき、池袋のイベントスペースで販売するという実験が行われるなど、各地で貨客混載の実験が行われています。
そんな中、北海道・東北新幹線では、先月から定期列車を活用した荷物の定期輸送が始まりました。期間を限定した実験ではなく、「定期輸送」という点が大きなポイントです。
今回、輸送が始まったのは鮮魚と駅弁の2つ。鮮魚は、その日の市場に並ぶ物しだいですが、イカやホタテ、ホッケ、エビ、ヒラメ、ウニなどで、当日朝どれの物が、9時から11時頃に北海道新幹線・新函館北斗駅から「はやぶさ」に乗せられ、その日のうちに首都圏の飲食店舗の食材等として提供されます。この鮮魚の輸送は、市場開場日の年間240日程度を予定しています。
そして駅弁は、「駅弁の函館みかど」弁当工場にて製造した「蝦夷ちらし」と「鰊みがき弁当」が、朝イチの「はやぶさ」に乗せられ、12時頃から東京駅構内の「駅弁屋 祭グランスタ店」にて販売されます。こちらの輸送は毎日で、数は約80食。現地の工場で作られた人気駅弁を、お昼には東京で味わう事が可能です!
この貨客混載の実験が全国各地で盛んに行われている理由として、まず、当然として「コロナ禍」というのがあります。観光などの人の流れがほぼ無い現在ですが、臨時列車を削る事はあっても、定期列車を削るのは公共交通の観点から避けなければいけません。とはいえ、空気輸送になっている列車は多く、お客さんの代わりに荷物を載せる事で、収益的に少しでも取り返す手段として、各社がこの貨客混載に注目しています。
そして、それ以外にも「良い物のためなら少しくらい値段が張ってもいい」という、世の中のプレミアム感に対する考えの変化というのもあります。大量輸送や大量仕入れの品に値段は敵わないかもしれませんが、鮮度や質、時間の正確性などでは、この鉄道での輸送の方が優位に立ちます。さらに、昨今のドライバー不足も大きな理由で、貨客混載であれば長距離ドライバーは必要はありません。
一部地域では、宅配便の拠点間輸送に鉄道を使い始めた地域もあり、この貨客混載の流れは、今後さらに波及していくものと思われます。新しい生活様式が求められている現在。これまで「一般列車はお客さん・荷物は貨物列車」と分けられていましたが、荷物とお客さんが混在する貨客混載列車の登場で、その常識も変わっていきそうですね!
さて、本日、車掌がお届けしたナンバーは、
「YUKI」の『JOY』でした!
今日の貨客混載の話題で出てきた函館ですが、このYUKIさんの出身地は函館!バンド、“JUDY AND MARY”のボーカルとして活躍し、バンド解散後もソロとして精力的に活動されています。この曲は、2005年にリリース。YUKIさんの楽曲の中でも人気の高い1曲です!
というわけで、
今日もご乗車ありがとうございました!
この回の模様は、5月25日(木)の29時まで
radikoの↓タイムフリー↓で聴けます!
18:00ジャストから始まってます!
次回もお楽しみに!
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