10周年、ありがとう！ #ワンマン車掌

2021.03.18 - ワンマン車掌の鉄分乗々↑↑

今日も鉄分上がっちゃう話をお届けします！

ワンマン車掌の鉄分乗々↑↑

今日は・・

「10周年、ありがとう！」

です。

以前このコーナーお伝えした「流れ星新幹線」が先日、九州新幹線を走りました。営業中の新幹線で、定期列車の合間を縫うように走り、光と音楽と花火のパフォーマンスを披露。前代未聞の企画でしたが、とても幻想的で今までにない素晴らしい企画でした。各報道機関のYouTubeなどにも動画が投稿されているので、まだ見ていないという方は是非ご覧ください！

さて、この「流れ星新幹線」は九州新幹線の10周年を記念して行われた企画でしたが、一方で、もう一つ10周年の新幹線があります。それが・・・

「はやぶさ号」です！

この「はやぶさ」は、東北・北海道新幹線を走る列車で、東京から仙台、盛岡、新青森を経由し、新函館北斗までを結んでいます。

デビューは2011年3月5日。新型車両E5系を使い、それまで最速だった「はやて」よりもさらに速い最高速度300km/hを出す列車として運行開始。首都圏〜東北間の所要時間短縮を実現する列車として、待望のデビューとなりました。しかし、その6日後に東日本大震災が発生。東北新幹線も大きな被害を受け、東北エリアは長期間運休となりました。懸命な復旧作業の結果、「はやぶさ」が運行を再開したのは4月末。しかし、この時は一部区間は徐行運転で、通常速度での運行は震災発生から約半年後の9月でした。

そんな「はやぶさ」は、2013年のダイヤ改正から、ある事で日本一になります。それは最高速度！それまでの日本の最高速度は、この「はやぶさ」自身と山陽新幹線で300km/hでしたが、このダイヤ改正から「はやぶさ」で320km/h運転がスタート！正真正銘、日本を代表する列車となりました！

その後も、ダイヤ改正のたびにどんどん本数を増やしていき、2016年には北海道新幹線が開業！青函トンネルを使い、新幹線が新函館北斗駅まで走るようになりました。なお、この北海道新幹線は、一部をのぞいてほとんどの列車が「はやぶさ」です。また、このタイミングで、JR北海道が所有するH5系も登場。2021年現在も、東京〜新函館北斗や新青森といった長距離の列車だけでなく、盛岡や仙台行きの列車なども設定されており、まさに主力として活躍しています！

さて、この「はやぶさ」。その売りはなんといっても速さですが、実は全ての区間で320km/hを出せるわけではありません。実は、320km/hで走れるのは宇都宮〜盛岡間のみ。比較的最近に建設された盛岡以北も、法律の関係などで最高速度は260km/hとなっており、所要時間短縮の妨げになっています。

しかし、今後、北海道新幹線は2030年には札幌まで延伸する予定で、このままの速度だと札幌まで5時間以上かかってしまい、飛行機との競争を考えると、更なる速度向上が求められます。

そこで、現在320km/hの最高速度をさらに向上させるために、試験車両「ALFA-X」が登場。空気抵抗を抑えるために、現在のE5系よりもさらに尖った顔をしており、360km/hでの営業運転を目指して試験走行を行っています。また、盛岡以北の区間も、速度向上に向けた構造物の改造に着手。現在は、東京〜新青森間が最短2時間58分、東京〜新函館北斗間が3時間57分ですが、まだまだ速くなる模様です！

このように、まだまだ進化していく「はやぶさ」。20年後、30年後はどんな形の車両によって運行されているのでしょうか!?その進化が楽しみですね！