プレイバック1985! #ワンマン車掌
今日も鉄分上がっちゃう話をお届けします!
ワンマン車掌の鉄分乗々↑↑
今日は・・
「プレイバック 1985!」
です。
さて、今年2020年は、FMヨコハマ開局35周年の記念すべき年!開局日は12月20日で、今日は8月20日なので、ぴったり4ヶ月後!というわけで、今日は、そんな開局年である1985年頃の鉄道事情をピックアップしていきます!
まず、1985年といえば、まだJRではなく国鉄の時代でした。その後、1987年4月1日にJRがスタートし、個性豊かな列車や車両たちが各社によって生み出されていきます。
そんな中、今となっては当たり前の「アレ」も、当時の普及率はまだまだでした。特に、現在の東京メトロである営団地下鉄の車両では、普及率0%と驚きの数字!その「アレ」とは・・・
「冷房」なんです!
冷房車そのものの歴史は古く、関西の南海が昭和11年に試験的に導入。このデータをもとに翌年の昭和12年に「冷房電車」が誕生し、お客さんにも好評だったそうです。しかし、冷房車に大勢の人が集中して、逆に人の熱気で暑かった、なんていうとんちのようなエピソードもあるほどでした。
その後、各社が車内の快適さを求めて冷房車を導入していきます。国鉄でも1950年代に特急車両に導入され、徐々に拡がっていきます。また、大手私鉄でも70年代や80年代に次々と冷房車両が投入されていきます。ところが、東京のど真ん中を走る営団地下鉄の車両は、1985年の時点でも冷房化0%のままでした。
これは、銀座線や丸ノ内線はトンネルの断面が狭く、車両に冷房装置を載せることが難しかったという点。さらに、他路線でも、トンネル内の排熱問題、供給電力容量の問題など、いろいろな理由があった為で、たとえ冷房装置がついている他社の車両が直通で入ってきても、地下鉄線内ではスイッチを切っていたそうです!
かといって、営団地下鉄が何もしていなかったわけではなく、駅に冷房を設置したり、車両が冷やせないならトンネルの中を冷やそう!とトンネル内を冷やす冷房装置を導入するなどして対策をしていました。しかし、冷房車が一般的になってきている世の中に対し、冷房化0%の営団地下鉄の車両は、徐々にその差が目立つようになっていきます。そして、冷房装置の電力や排熱の問題などを技術の進歩で少しずつ解決していき、ついに1988年から車両の冷房化を開始。その後、新型車両の導入や既存車両の改造を進め、1996年に冷房化100%を達成しています。
連日危険な暑さとなる今では、エアコンのない車両があったなんて信じられないような話ですが、実はそんなに遠い昔の話でもありません。なお、現在の最新の鉄道車両は、車内の混雑状況をコンピューターが分析してエアコンを制御したり、過去の利用実績から事前に冷房の強弱を判断するなど、最新技術で快適な車内環境作りに努めています!
そして、この当時、今とは全然違ったのがもう一つあります!
今では信じられませんが、その当時は普通列車の車内でも許されていたのが・・・。
「喫煙」です!
今年、喫煙席が設置されていた東海道新幹線から700系車両が引退。さらに近鉄特急の禁煙化で、一部の寝台特急を除き完全禁煙化された、という話はこのコーナーでもお届けしましたが、1985年当時は、新幹線や特急だけでなく、なんと普通列車でも喫煙が可能でした!
といっても、山手線や京浜東北線などの通勤列車ではなく、東海道線のようなボックス席などがある長距離の列車で、ボックス席の窓付近などに灰皿が設置されており、それを使っての喫煙でした。なお、「東京〜平塚間は禁止」など、混雑が予想される区間は喫煙不可など、一定のルールがあったそうです。
その後、社会的に煙草の影響が問題視されるようになり、徐々に普通列車は禁煙化が進んでいきます。90年代に入り普通列車は禁煙化され、その流れは駅などの施設にも広がっていきます。また、新幹線や特急列車なども徐々に喫煙席が減っていき、ついに今年2020年、喫煙席は消滅しました。
もしも、今、東海道線の車内で喫煙なんてした日には、他のお客さんとトラブルになるのはもちろん、非常識な出来事としてSNSなどで拡散され、そこから全国ニュースにもなりそうな話ですが、1980年代の長距離の普通列車では当たり前の光景でした。そして、そんな時代の残り香かなと思うのが、東海道線の車掌さんの車内放送です。大きな駅などを出た後に、
「終点小田原まで、車内はお手洗いを含め全て禁煙です。」
というフレーズを聞いたことはないでしょうか?。
今の10代や20代からしたら「当たり前だろ!」とツッコミたくなるような案内ですが、実は昔の普通列車には、ご紹介したような車内喫煙可能という歴史があり、それを踏まえての案内と考えると、この案内の意味が納得出来るのではないでしょうか。
このように、今では当たり前と感じる設備や環境も、35年前は全然違っていました!その当時走っていた車両もどんどん引退していく中、そんな時代を利用されていた方々の話は、たくさんの驚きがあるかと思います。もちろん、快適なのは現在だとは思いますが、当時を知らないという方も、是非、ご家族の方などに聞いてみてくださいね!
さて、本日、車掌がお届けしたナンバーは・・、
「a-Ha」の『Take On Me』でした!
FMヨコハマが開局した1985年の大ヒットナンバーで、全米1位も獲得しています。また、ミュージックビデオは、スケッチ風アニメと実写を巧みに合成するという斬新さで、多くの人々を魅了しました!
というわけで、
今日もご乗車ありがとうございました!
この回の模様は、8月27日(木)の29時まで
radikoの↓タイムフリー↓で聴けます!
コーナーは16:00ジャストから始まってます!
来週も木曜16時、定刻で発車予定です!
お楽しみに!
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