セカンドライフ!

鉄道開業の地・横浜から、

今日も鉄分が上がっちゃう話をお届けします!

 

 

ワンマン車掌の鉄分乗々↑↑

 

 

 

今日は・・

 

 

セカンドライフ!

 

 

です。

 

 

 

このコーナーで時々出てくるキーワード、「車両の世代交代」古い車両から新しい車両へ変わる事を表現する時に使っているのですが、鉄道車両のうち首都圏などの通勤路線に使われる車両は、大体40年ぐらいが一つの大きな区切りとなります。今だと1980年代頃に登場した多くの車両がその時を迎えており、各路線で新型車両との世代交代が行われています。

 

 

しかし、世代交代をしたからといって旧型車両即廃車というわけではありません。中には、地方の路線へ譲渡され、第2の人生をを歩み始める車両が多くあります。

 

 

たとえば、神奈川県だと東急田園都市線で活躍していた8500系は、埼玉県の秩父鉄道や長野県の長野電鉄で今も活躍しています。また、京急線で活躍していた旧1000形は、香川県の「ことでん」こと高松琴平電気鉄道などで活躍しています。

 

 

 

 

 

長野電鉄8500系

 

 

 

そして、今、県内で活躍しているある車両が、まもなく第2の人生を歩み始めようとしており、鉄道ファンの間で大きな話題になっています。それが・・、

 

 

 

小田急線8000形です!

 

 

小田急8000形1980年代に登場した車両で、小田急線を走る車両の中では最も古い形式ですが、今も線内全区間を走り、各駅停車から快速急行まで全ての種別で使われています。

 

 

 

小田急線8000形

 

 

 

そんな、この8000形の一部が、西武鉄道譲渡される事になったのです!

 

 

これまで、首都圏で活躍した車両が地方へ行くという事はよくある話でしたが、小田急西武は共に首都圏の輸送の担う大手鉄道会社同士。そんな大手同士で車両が譲渡されるというのは大変珍しい事で、多くの鉄道ファンが注目しています。

 

 

では、なぜこのような事になったのでしょうか?

 

 

 

そもそも、西武鉄道は、所沢を中心に東京都の西側埼玉県の南西側をカバーする鉄道会社です。そのうち、池袋線新宿線が都心へ直接向かう本線系統としてある一方、そこから派生するように比較的距離の短い支線系の路線が多くあります。

 

 

そして、この西武鉄道を含む西武グループでは、「持続可能な社会の実現に向けた取り組み」を積極的に推進しており、西武鉄道としては「2030年度までに省エネルギータイプの車両100%化」を目指し、池袋線や新宿線へ新型車両40000系の導入を進めています。

 

 

 

西武40000系

 

 

 

そして、本来だと新型車両の導入で退いた旧型車両が、両数を短くして支線系の車両に回るというケースが多いのですが、そうすると、会社として掲げている「2030年度までに省エネルギータイプの車両100%化」が実現出来ません。

 

 

かといって、支線系統にも新型車両を導入するのは、製造にかかる時間などの観点から難しく、そこで、他社で引退となる車両で条件に合うものを探す事となりました。

 

 

西武鉄道では、他社から譲受する省エネルギータイプの車両の事を「サステナ車両」と定義し選定を実施。複数の鉄道会社の車両が候補に挙がっていたそうですが、そんな中、選ばれたのがこの小田急8000形だったのです。

 

 

 

この小田急電鉄からの車両譲渡は2023年に発表され、当時から大きな話題となりました。昨年5月には、第1弾となる6両編成1本小田急電鉄から西武鉄道へ運ばれ、小田急の車両が西武線のレールの上を走行。その後も、西武鉄道で走行するために必要な車両の改造試運転を実施してきました。そして、ついに5月31日(土)から国分寺線で運行が始まります。

 

 

定期列車での運用に先立ち、先日24日・25日には、小田急電鉄西武鉄道の共同イベントとして、両者の車両の乗りくらべ撮影会が行われたほか、26日からは小田急電鉄・西武鉄道両社の鉄道グッズ担当で両形式をデザインした「コラボレーショングッズ」の販売も始まっています。

 

 

ちなみに、小田急8000形は、今後も6両編成6本が西武鉄道へと渡る予定で、合計7本西武線の車両として第2の人生を歩む予定となっています。

 

 

また、おなじ「サステナ車両」として、東急大井町線で使われている9000系・9020系西武鉄道へ渡る事が決定しており、こちらも、西武鉄道で走行するための改造などを実施したのち、多摩川線・多摩湖線・西武秩父線・狭山線で使われる予定となっています。

 

 

 

東急9000系

 

 

 

珍しい、首都圏大手鉄道会社同士の車両の譲渡。神奈川を駆け抜けた車両が、今後はまた別の役目を担って第2の人生をスタートさせます。西武線でも、長く活躍してほしいですね!

 

 

 

さて、本日、車掌がお届けしたナンバーは、

 

 

「岡本真夜『TOMORROW』でした!

 

 

今日は、鉄道車両の「セカンドライフ」という事で、「セカンド」というキーワードにちなみ、ドラマ「セカンドチャンス」のオープニング曲だったこの曲をお届けしました。岡本真夜さんのデビューシングルでしたが、この曲が大ヒット!今もなお人気の、この時代を象徴する1曲です。

 

 

 

今日もご乗車ありがとうございました!

 

 

この回の模様は、6月3日(火)の29時まで

radikoタイムフリー↓で聴けます!

コーナーは18:00ジャストから始まってます!

 

ワンマン車掌の鉄分乗々 5月27日分 を聴く!

 

 

来週もお楽しみに!

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